「コートールド美術館展 魅惑の印象派」マネ、 ルノワールらの傑作が一堂に会する

カテゴリー/ VISIT |投稿者/ Gouret&Traveller
2019年09月10日

13.コートールド美術館 外観

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ロンドンのコートールド美術館(Courtauld Gallery) の名品が約20年ぶりに来日する。「コートールド美術館展 魅惑の印象派」は、同館が改修で約2年半休館することから開催が決まったという。
コートールド・ギャラリーは、ロンドン大学附属コートールド美術研究所 (Courtauld Institute of Art) の展示施設。政府機関やブリティッシュ・ファッション・カウンシルなどの芸術・教育関連機関などが入っているサマセット・ハウス内に設けられ、印象派やポスト印象派のコレクションのクオリティの高さで知られる。

 

Portrait of Samuel Courtauldコートールド美術館は、実業家で収集家のサミュエル・コートールド(写真)によって寄贈された作品を中核として、1932年に設立された。レーヨンの製造で莫大な富を得たコートールドは、英国内で印象派やポスト印象派がそれほど評価されていなかった1920年代、気に入った作品を次々と購入しコレクションを築いていった。「美術品の保存と、美術史のアカデミックな研究を一体化したい」という思いからコートールド美術研究所が造られた。

 

 

 

 

 

1.エドゥアール・マネ《フォリー=ベルジェールのバー》

エドゥアール・マネ《フォリー=ベルジェールのバー》1882年 油彩、カンヴァス 96×130cm コートールド美術館 © Courtauld Gallery (The Samuel Courtauld Trust)

IMG_8601なかでも注目なのは、めったに貸し出さない秘蔵作品、マネが死の前年に描いた「フォリー=ベルジェールのバー」(1882年)。「複雑な設定やあいまいで謎めいた魅力は、近代生活のモナリザといっても過言ではない」と館長のエルンスト・ヴェーゲリン・ヴァン・クラーベルゲン氏は語る。フォリー=ベルジェールは、オープンした19世紀後半、バレエや曲芸などをみせるミュージックホールだった。マネは重い病のため、自宅にモデルを呼んでバーカウンターの一部を再現して描き、ベラスケスの「ラス・メニーナス」を意識し、鏡のモチーフを選んだともいわれる。サロン(官展)に出品した際は、鏡が不可解なな配置と議論を呼んだそうだ。モデルの位置は本来真後ろにあるべきなのだ。長年にわたりこの謎を研究してきた美術館が、X線を使って調査をしてみたところ、何度も構図が変わっていることがわかった。モデルの鏡像は、右にずれていた。作家の意図はさだかではないが、鏡像が右に寄ることにより、モデルが画面中央で絶妙な安定感を示した作となった。

図録(2500円)には、興味深い仕掛けが施されている。透明シートが挟み込まれており、図版と重ねると、細部に何が描かれているのかの解説が見られる。この解説は会場でパネル展示も行われている(写真)。

 

 

 

 

5.ポール・セザンヌ《大きな松のあるサント=ヴィクトワール山》

ポール・セザンヌ《大きな松のあるサント=ヴィクトワール山》1887年頃 油彩、カンヴァス 66.8×92.3cm コートールド美術館 © Courtauld Gallery (The Samuel Courtauld Trust)

6.ポール・ゴーガン《テ・レリオア》

ポール・ゴーガン《テ・レリオア》1897年 油彩、カンヴァス 95.1×130.2cm コートールド美術館 © Courtauld Gallery (The Samuel Courtauld Trust)

会場は、「画家の言葉から読み解く」、「時代背景から読み解く」、「素材・技法から読み解く」の3章に分かれ、セザンヌの油彩画「カード遊びをする人々」(1892〜96年頃)「大きな松のあるサント=ヴィクトワール山」(1887年頃)、「キューピッドの石膏像のある静物」(1894年頃)、南国の裸婦が寝転ぶ様子を描いたゴーガンの「ネヴァーモア」(1897年)や「テ・レリオア」(1897年)、ルノワールの傑作「桟敷席」(1874年)のほかモネ、ドガ、ゴッホらの油彩約50点と彫刻などが出品されている。
 

 

 

コートールド美術館展 魅惑の印象派

会期:2019年9月10日~12月15日
会場:東京都美術館   TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9:30~17:30(金、11月2日〜20:00) ※入室は閉室の30分前まで

休室日:月(ただし9月16日、23日、10月14日、11月4日は開室)、9月17日、9月24日、10月15日、11月5日

料金:一般 1600円 / 大学・専門学校生 1300円 / 高校生 800円 / 65歳以上 1000円
  シルバーデー  9月18日、10月16日、11月20日  65歳以上無料 *混雑が予想されます
巡回:
愛知県美術館 2020年1月3日~3月15日
神戸市立博物館 2020年3月28日~6月21日

 

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