華麗なるコレクション 「建国300年 ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展」

カテゴリー/ VISIT |投稿者/ Gouret&Traveller
2019年10月12日

 

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フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー  ≪磁器の花瓶の花、燭台、銀器≫ 1839年、油彩・板 所蔵:リヒテンシュタイン侯爵家コレクション、ファドゥーツ/ウィーン (C)LIECHTENSTEIN.The Princely Collections ,Vaduz-Vienna

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Bunkamura創立30周年とリヒテンシュタイン建国300年を記念して、「建国300年 ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展」が、 東京・渋谷のBunkamura  ザ・ミュージアムで12月23日まで開催される。本展では、宝石箱にも例えられる華麗なリヒテンシュタインのコレクションを紹介する。

世界で唯一、侯爵家の家名が国名となっているリヒテンシュタイン。スイスとオーストリアに挟まれた小国でありながら、世界屈指の規模を誇る個人コレクションを有し、注目を集めている。

7章に分けて、リヒテンシュタイン侯爵家秘蔵のルーベンスやヤン・ブリューゲル(父)、クラーナハ(父)を含む北方ルネサンス、バロック、ロココを中心とする油彩画や、ヨーロッパでも有数の貴族の趣向が色濃く反映されたウィーン窯などの優美な陶磁器合わせて計約130点を紹介していく。

侯爵家は、14世紀ごろから「美術品を集めることにこそお金を使うべき」との家訓を残している。コレクションに関する最も重要な人物は、ヨハン・アダム・アンドレアス候(1662-1712)。彼は情熱を持って美術品を収集しただけでなく、家族信託遺贈とし、個人の所有ではなく家系に属するものとして侯爵家の跡取りのみが相続できるようにした。こうしたコレクションを守る意識が代々受け継がれていたからこそ、優れた芸術品は戦火をくぐり抜け珠玉の作品を残したのだ。

本展は、第1章に侯爵家の人々の肖像画と、貴族生活を表した絵画を紹介する。その趣味の広さで侯爵家のコレクションの多様性に貢献したのがヨーゼフ・ヴェンツェル一世(1696-1772)。彼はパリ滞在時に初めて現地で注文を出して作品を購入しただけでなく、彫刻の収集にも情熱を注いだ。

 

 

 

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ルーカス・クラーナハ(父) ≪聖バルバラ≫  1520年以降、油彩・板 所蔵:リヒテンシュタイン侯爵家コレクション、ファドゥーツ/ウィーン (C)LIECHTENSTEIN.The Princely Collections, Vaduz-Vienna

第2章は宗教画を紹介する。クラーナハ(父)やルーベンスといった北方芸術の巨匠の作品だけでなく、イタリアルネサンスやバロックの作品も含まれている。主題も多岐に渡っていて、この多様性がコレクションの魅力の1つと言える。

 

 

 

 

 

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ペーテル・パウル・ルーベンスと工房 ≪ペルセウスとアンドロメダ≫ 1622年以降、油彩・キャンヴァス 所蔵:リヒテンシュタイン侯爵家コレクション、ファドゥーツ/ウィーン (C)LIECHTENSTEIN.The Princely Collections, Vaduz-Vienna

第3章では神話画・歴史画が展示される。ルネサンス期に再び芸術の主題として取り上げられるようになった神話画は、宗教画と並んで人気の主題となった。侯爵家もまた、人気の画家による神話画を積極的に収集した。第3章では神話画とともに、実際の出来事を象徴的に描いた歴史画や、神話画が描かれた陶磁器も含め展示する。

 

 

 

 

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そして、ヨーロッパで大変な人気を博した東洋の磁器や華やかで技巧を凝らした作品を得意とするウィーンの磁器工房を紹介する第4章。中国の景徳鎮や日本の有田焼などが展示されている。そうした磁器は時にヨーロッパ人の趣味に合わせて金属装飾が施されることもあった。

 

 

 

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ヤン・ブリューゲル(父) ≪市場への道≫ 1604年 油彩・銅板
所蔵:リヒテンシュタイン侯爵家コレクション、ファドゥーツ / ウィーン © LIECHTENSTEIN. The Princely Collections,  Vaduz-Vienna

第6章では、大貴族として都市で多忙な毎日を送る侯爵たちに安らぎのひと時を感じさせる風景画、ヤン・ブリューゲル(父)などが登場する。アルプスに抱かれた領地を有するリヒテンシュタイン侯爵家にとって、アルプスの山々の雄大な姿は特別な意味を持っていたことがうかがえる。

第7章は、花々を描いた作品が集まる。本来別々の季節に咲く花を同時に鑑賞でき、また枯れることもない花の静物画は、ヨーロッパの静物画の中でも特に人気の主題だった。公爵家コレクションには、陶板画や磁器の絵柄として描かれたものも含めて、花を描いた作品が多く所蔵されている。フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラーをはじめとする人気画家の作品は見どころだ。ヨーロッパの宮廷を訪れたように優雅な気分に浸りながら展示は終わりをむかえる。

 

 

 

 

 

Bunkamura30周年
建国300年 ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展
会期:2019年10月12日~12月23日

会場:Bunkamura  ザ・ミュージアム(渋谷・東急本店横)

住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F

電話番号:03-5777-8600

開館時間:10:00~18:00(金土〜21:00) ※入館は各閉館の30分前まで

休館日:10月15日、11月12日、12月3日

料金:一般 1600円 / 大学・高校生 1000円 / 中学生・小学生 700円

https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/19_liechtenstein/

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