奥山久美子セレクト 名造り手のデイリー・ワイン⑤アンリオと合併後大飛躍、ブシャール・ペール・エ・フィス

カテゴリー/ GOURMET |投稿者/ Gouret&Traveller
2017年05月06日

日本の老舗ワインスクール、アカデミー・デュ・ヴァン副校長 奥山久美子先生が、現地に行って見つけたクオリティの高いコスパ・ワインガイド、「名造り手のデイリー・ワイン」。連載5回目は、アンリオと合併後大々的に投資をし、日常用から高級ワインまで、フルラインナップで良質なワインを造っているブシャール・ペール・エ・フィスをご紹介します。

 

Bouchard Père et Fils   

ブシャール・ペール・エ・フィス

 

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フェヴレと同様にブルゴーニュワインの名声を築きあげた偉大なネゴシアンのひとつです。1995年にシャンパーニュのアンリオHenrioと合併してからは、設備等に莫大な投資を行い一気に品質向上、日常用から超高級ワインまで一貫して満足度の高いワインを生産しています。ブシャールはネゴシアンとして有名ですが、実はブルゴーニュに130ヘクタールもの自社畑を所有する大ドメーヌ。グラン・クリュ12ヘクタール、プルミエ・クリュ74ヘクタールから豪奢なワインを造っています。また、会社の顔として重要な役割を担っているブルゴーニュ・シャルドネ、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、契約農家の約100ヘクタールの畑から収穫したブドウを購入して造られる高品質なフードフレンドリーワインです。

 

 

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ブシャール家が1820年に購入したというシャトー・ド・ボーヌは、ルイ11世・12世が築いた15世紀の軍事要塞だったところ です。壁が厚いので温度・湿度が一定に保たれ、現在オフィス兼ワイン熟成庫として使用されています。その地下のカーヴには、19世紀からのおびただしい数のワインボトルが、黒カビに包まれ眠っています。

 

 

モンラッシェ畑ミシェル・ブシャールによって創業された1731年頃は、アルプスの羊の毛織物商人でした。当時、フランドルまで行商する途中にブルゴーニュでワインを仕入れ、そのワインは商売の際に美食家のお客と一緒に飲んでいたとのこと。ワインを運んでいるうちにワインが本業になりました。そして3代目のフィルベールの時代には、フランス革命後に民間に払い下げられたブドウ畑を沢山買うことができる好機が訪れ、シャトー・ド・ボーヌでのワイン造りが始まりました。その後、1970年から80年代にスランプ時代はあったものの、1995年にジョゼフ・アンリオが経営するようになってからは理想的なブドウ栽培・ワイン醸造を目指し、2005年にサヴィニ・レ・ボーヌに20億円をかけて新醸造所を建造。

 

 

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重力を利用し、ブドウやワインを酸化から守る最新設備(グラヴィティ・フロー)によって、熟した健康なブドウからテロワールをうまく表現できるようになりました。2005年以降、ヴィンテージの良し悪しにも影響されず、毎年洗練されたワインリリースされています。

 

 

 

 

BLBW(VIN消)-ボ-ヌ-デュ-シャト- Pクリュ ブシャ-ル P&F(ドメ-ヌ)白大Beaune de Chateau 1er Cru 2012   Blanc      4770円   輸入元 ファインズ

ボーヌ村に所有するいくつかの1級畑のブドウをブレンドして造られ、ボーヌらしい果実味の肉付きの良さと華やかさがある。外観は淡いグリーンがかった黄色、完熟した黄桃やアーモンドグリエのリッチな香り、果実味に上品な酸とミネラルがバランスよく調和しており白身魚や甲殻類の料理を引き立ててくれる。

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