フランソワ・オゾン監督最新作、映像美で綴る極上のミステリー『婚約者の友人』

カテゴリー/ PARIS |投稿者/ Gouret&Traveller
2017年10月13日

『婚約者の友人』
10月21日(土)から東京・シネスイッチ銀座ほか全国順次公開

 

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『8人の女たち』『スイミング・プール』など心理描写に定評のあるフランス気鋭の監督フランソワ・オゾンならではのシックなミステリー。エルンスト・ルビッチが1932年に『私の殺した男』として映画化したモーリス・ロスタンの戯曲を、主人公の立場を逆転し、女性の視点から翻案したオリジナルの物語だ。いくつもの「嘘」がストーリーを動かし、予想外の展開を幾重にも繰り広げていく。

 

 

 

 

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舞台は、1919年、第一次大戦後のドイツの小さな村。アンナ(パウラ・ベーア)は、婚約者のフランツをフランスとの戦いで亡くし、失意の底にいた。ある日、フランツの墓に花をたむけて泣いている男アドリアンと出会う。戦争前、パリに暮らしたフランツと友情を育んだというアドリアンの話にアンナとフランツの両親は感動する。いつしかアンナはアドリアンに“婚約者の友人”以上の想いを抱き始める。そんな折、アドリアンがフランツとの真実の関係を告白する。そこから次々と起こる意外な事実の連続。アドリアンから打ち明けられる秘密が、さらなる謎の扉を開いていく。

 

 

 

 

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20世紀初頭のリアリティを感じさせるモノクロの画面を基調に、淡いグラデーションが層になった優しいカラーのシーンがときおり挟み込まれる。オゾン監督のこだわりで、強い感情を表現するシーンをカラーにし、移りゆく心理を巧みに追っていく。パスカル・マルティが、セザール賞撮影賞を受賞したモノクロ×カラーの映像美が印象的だ。

 

 

 

 

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アドリアン役を、「イヴ・サンローラン」で第40回セザール賞最優秀男優賞を受賞したピエール・ニネ、アンナ役を、オゾン監督が自らオーディションで見出したドイツ人女優ポーラ・ビール。ビールは今作で、第73回ベネチア国際映画祭で新人に与えられるマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞している。
嘘が明かされるたびに傷を負うアンナが、生きる希望を見出すラストシーンは、観る者すべてに勇気を与えることだろう。

 

文*山下美樹子

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