カトリーヌ・ドヌーヴ×カトリーヌ・フロ 夢の共演で描く女性の生き方を見つめ直す感動作

カテゴリー/ PARIS |投稿者/ Gouret&Traveller
2017年11月18日

 

『ルージュの手紙』

12月9日  シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー

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原題「Sage Femme (助産婦)」は、この作品を監督したマルタン・プロヴォにとって特別の意味をもつ重いタイトルだ。自分が生まれてきたとき、助産婦が自分の血液を輸血して命を助けてくれた。身を尽くして他人のために陰ながら働くあらゆる女性たちに、この映画を捧げたいという思いがある。実際に多くの助産婦をと会いリアルな助産婦像を模索。フランスでは生後3か月以内の子供の撮影が禁じられているため、ベルギーまで出向き実際の出産シーンを撮影し、迫真の場面を演出した。

 

 

 

 

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本作で優秀なベテラン助産師を演じるのはカトリーヌ・フロ。生真面目で仕事一途なクレールと、カトリーヌ・ドヌーヴ扮する自由奔放に生きるクレールの血のつながらない母、ベアトリスが30年ぶりに出会い、お互いの生き方を見つめ直す。フランスを代表する2大女優、カトリーヌ・ドヌーブとカトリーヌ・フロ、初の共演作である。

 

 

 

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プロヴォ監督 (写真上) が脚本を書く時点で、キャスティングは決まっていた。カトリーヌ・ドヌーヴには、書く前に出演を受けてもらっていたという。
「ドヌーヴのために書きました。ドヌーヴのキャラクターに合わせた当て書きです。書く前にイメージだけではなく、声も聞こえてきました。カトリーヌ・ドヌーヴは、今、その瞬間の真実を生きることができる偉大な女優です」とドヌーヴに絶大なる信頼をよせる。

 

 

 

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パリ郊外に住むクレールのもとに、30年間会っていない血のつながらない母、ベアトリスから「会いたい」との電話が突然入る。クレールは複雑な思いで会うことを決める。ベアトリスに捨てられたことで、父は自殺をしてしまったからだ。ベアトリスは、その後の夫の悲劇も知らないほど気ままに生きてきた。クレールはそんな母を憎んでいたのだ。

 

 

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真摯に命と向き合うクレールと人生を謳歌するベアトリス。正反対の2人だが、少しずつお互いの足りないところを補い合い、知恵を共有し合い、失われた30年という長い年月が埋まっていく。実は重い病気を患いベアトリスの余命は限られている。クレールは、救いの手を差し伸べる人のいない孤独なベアトリスを介護する。命を生み出す仕事と失われつつある命を見守るクレール。日陰に隠れて生真面目な日々を送っていたクレールは、ベアトリスに翻弄されながらも、人生に光を見出していく。一方、ベアトリスもクレールにより、初めて立ち止まって人生を省りみる。

「自由な女性と、自分の内に閉じこもった女性を描いています。自分のことしか考えていない奔放に生きた人間と、質実剛健に生きた人間をどう対比するのか、一番の課題でした」と葛藤を語るプロヴォ監督。

華やかなオーラで演じるドヌーヴと硬派な芝居でみせるフロ。相反する演技の質でそれぞれの世界観を表現する2人の掛け合いも見応え十分だ。

 

 

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ルージュ(口紅)で書いた一枚の手紙を残して去ったベアトリス。

「観る人がさまざまに想像を膨らませてほしい」。
フラヴォ監督があえて脚本を書かずに臨んだという詩情あふれるラストシーンの余韻がいつまでも残る。

 

 

 

 

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12月9日、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー

© CURIOSA FILMS – VERSUS PRODUCTION – France 3 CINEMA

【監督・脚本】マルタン・プロヴォ『ヴァイオレット-ある作家の肖像-』『セラフィーヌの庭』
【出演】カトリーヌ・ドヌーヴ『シェルブールの雨傘』『しあわせの雨傘』、カトリーヌ・フロ『大統領の料理人』、オリヴィエ・グルメ『少年と自転車』
2017/フランス/フランス語/カラー/ビスタ/117分/日本語字幕:古田由紀子 <G>配給:キノフィルムズ

文*山下美樹子

 

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