『京都遊び三十三景』から山本容子さんのおすすめ京都散歩

カテゴリー/ VISIT,その他 |投稿者/ Gouret&Traveller
2016年12月23日

『京都遊び三十三景』のなかで、艶やかな銅版画の京都案内を描いた山本容子さんは、京都市立芸術大学で学び、学生時代を京都で過ごしています。もともと大阪の出身で、女子高生のころは厳しい校則を破って京都に遊びに行き、京都の美に触れていたそうです。

そんな山本容子さんの学生時代からのおすすめの京都散歩が、『京都遊び三十三景』には紹介されています。そのなかから、散歩の途中に立ち寄りたいお店をご紹介しましょう。

京都芸大時代に通ったギャラリー街の寺町付近は、観光客にもおなじみのエリアですが、『京都遊び 三十三景』の1章のなかでは、山本容子さんのフィルターを通したこの界隈のお楽しみが綴られています。三条通り本店の「イノダコーヒ」から始まり、針屋さんの「みすや針」刃物店の「菊一文字」掃除用品の「内藤商店」などの京都ならではの老舗の数々を案内します。

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2章で紹介しているのは、京都の古典を描く仕事があった際に、平安の京都とは違い、武士の世界があることを知って、何度も訪れた六波羅蜜寺あたりです。そこから八坂の塔に向かうと、二年坂、三寧坂にあたります。八坂の塔への道は数々ありますが、このルートは、一般的な道筋とは違う角度で塔が姿を現します。
二年坂の坂の傾きにはりついたように位置する「かさぎ屋」は、学生のころよく通っていた甘味屋さん。隣りに住んでいた竹下夢路が常連だったことでも有名で、店内には夢路のおいていったという絵がさりげなく飾ってあります。定番の御前しるこ、三色萩乃餅など、昔ながらの手法でていねいに手作りされています。

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最後は、山本容子さんが、大学時代、「文化的」遊びをしてまわったエリアが京都大学のある百万遍界隈。「京大北門前進々堂」は、パン屋さんに併設されたカフェですが、学生の図書館のような機能も果たしており、おしゃべり厳禁が暗黙のルール。京大界隈を歩くことがあったら「京都大学学友会館喫茶室」にも寄ってみましょう。レトロな風情ある建物に、昔のままのステンドグラスが美しく、ウエハースがそえられたバニラアイスが銀の器にのせられて運ばれてきます。

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img_6205山本容子さんのエッセイと銅版画で案内する『京都遊び三十三景』『パリ散歩画帖』で、新しい京都とパリの魅力を発見してみてはいかがでしょう。

『パリ散歩画帖』からのパリおすすめ散歩はこちら

 

 

 

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