旬のスイーツリレー② ピエール・エルメ・パリ青山リニューアル パティシエが目の前で作るデザートをワインとともに

カテゴリー/ GOURMET |投稿者/ Gouret&Traveller
2016年12月29日

2005年にオープンし、世界中のスイーツファンが訪れていたピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)の旗艦店「ピエール・エルメ・パリ 青山」が2016年12月17日リニューアル・オープンしました。

ピエール・エルメが日本に進出したのは、1998年のこと。パリのボナパルト店がオープンしたのが2001年ですから、実は、日本のほうが早くピエール・エルメの世界を知ることができたのです。

161515_php-0041_sフランスのアルザスでパティシエを営む家に生まれたピエール・エルメは、14歳でガストン・ルノートルのもとで修業を始め、「オート・パティスリー(高級菓子)」の世界で独特な世界観を打ちだし、世界中のファンを魅了しているパティシエの第一人者です。2007年にはフランス政府からレジオン・ドヌール勲章シュバリエを、2016年には、「世界のベストレストラン50アカデミーより「世界最優秀パティシエ賞」を受賞しています。

大勢の顧客を持つ美しいブティックを、なぜリニューアルする必要があったのか? 多くのファンのそんな疑問に、「目まぐるしく変化しつづける世界の中で、時代とともに革新し、 “今”を生々しく体現する場、常に新しい領域を切り開いていく存在でありたいから」というエルメの答えが返ってきました。

新店舗は、体験型をコンセプトに、大胆な試みが随所に展開されています。世界的インテリアデザイナー、ワンダーウォールの片山正通が手掛けた店内は、カラフルな大理石を床や壁にランダムに組み合わせ、エルメの「オート・パティスリー」の世界観を表したエレガントさに加え、ポップな雰囲気も演出しています。

_aaa3966_aaa3739入って正面に広がる楕円形の売り場には、クロワッサン、クグロフ、フィナンシェといった焼き立てのヴィエノワズリーが並び、ボンボンショコラ、マカロンとともに青山通りに面したカウンター式のイートインでコーヒーや紅茶とともに味わうことができます。店内に流れる音楽は、サカナクションの山口一郎率いる「NF」のセレクトで、イートインカウンターに設置されたヘッドホンでは別の音楽も聴くことができるという斬新な工夫が施されています。大理石の階段の踊り場には、フランス在住のアーティスト、田中麻記子による妖精キャラクターのネオンサインがキュートな光を放っています。

 

_aaa37012階は「ヘブン(Heaven)」と名付けられ、ピエール・エルメが開催するホームパーティー空間をイメージしたという、これまでにない「オート・パティスリー」の体験空間が新設されました。窓際には向かい合うふたりがけのテーブル席とコーナーにはゆったりとしたソファーがあり、センターに設置されたコの字型カウンターのなかのパティシエが、目の前で「デセール ア ラシェット(お皿盛りデザート)」を作ってくれる という臨場感満載の楽しい仕様です。まずは、抹茶など日本的な素材を組み合わせた「デセール サラ」(2,160円)など8種類のデセールが登場し、3か月ごとに変わる予定のメニューは、どんなフレーバーが出てくるか、お店を訪れた時のお楽しみ。

_aaa3886エルメがセレクトしたシャンパンやワインとスイーツを合わせるのもおすすめです。エルメのシグネチャー・ワイン「マザミエル(MAS AMIEL)」はスペインに近いフランス南部のモーリィで特別な製法で生産されているワイン。2013年のワインと20年ものの2種類あり、熟成した20年ものは色も濃厚な蜂蜜を思わせるアンバーの色合いで、チョコレートを使ったスイーツにぴったりの黒糖のような味わいです。

「『デセール ア ラシェット』は、温度や食感、風味など「味」の重要な要素が、より自由に、より複雑に表現できるので、新たな『味覚・感性・歓喜の世界』に出会えるはず」とエルメが語る通り、テイクアウトのケーキと違い、できたてのベストの状態のスイーツを堪能できることはこのうえない贅沢といえるでしょう。

階段の脇にある「クロスオーバー」というコーナー階段の脇では、限定グッズも販売。日本で発売されていない各国語版を含む40種類以上のピエール・エルメ著のレシピブックも飾られており、デザートを食べながら手に取って眺めることができます。

 

_aaa3882_aaa3873これまでの人気商品マカロン、ショコラに加え、ギフト用の焼き菓子から、冷凍棚には、アイスケーキやアイスマカロンなど冷たいスイーツまで用意され、シャンパンやワインも販売されています。彩りあざやかな生ケーキも季節に合わせてバラエティに富んだ品揃えです。

 

_aaa397498年にホテルニューオータニに初出店した時に日本のビジネスを任されたのが、25年間エルメの右腕として活躍している、リシャール・ルデュ。もともとは三つ星レストラン、ピエール・ガニエールで料理人として働いていましたが、パリに出てパティシエの道に進みエルメとフォションで出会って以来の信頼関係にあります。

「日本店が本国より先にオープンしたのは、エルメがフォションにいた当時、フォションがライセンスで日本の百貨店に出店していたことで日本との縁ができ、彼にとって日本は縁の深いパートナーだったようです。98年当時のホテルオータニの社長との出会いもすばらしい縁のひとつでした。その後、青山店は2005年にオープンしたのですが、当時は日本における洋菓子やショコラの文化はまだ過渡期でした。ラクジュアリーをコンセプトに質の高い洋菓子やショコラの文化を広げようと考えて、青山店の立ち上げのコンセプトとしました。それから12年近くたち、日本の洋菓子界も成熟し、クオリティは飛躍的に高くなりました。そこで、次は新しい体験文化の場をつくりたい、という発想のもと、作り立てのデセールを、いいワイン、いいコーヒーとともに楽しめる、さらに、スイーツとアーティストとのコラボやセミナーを開けるような空間がほしいと考えたのです。今後は、この空間でさまざまなジャンルのアーティストたちとのイベントも実現できればとアイディアを練っています。スイーツを超えた新しい文化の発信基地にできれば、と力を入れています」。

 


ピエール・エルメの新顔と定番たち

エルメのスペシャリテ、「フェティッシュ シリーズ」は、ひとつのアイテムだけでなく、ベースは同じ素材の組み合わせで、さまざまなバリエーションのお菓子に変貌させていきます。期間限定で、そのときの旬のフレーバーを決めるので、ブティックでどのようなバージョンが展開されているかはサプライズ。最近では、セレストというイチゴとルバーブとパッションフルーツのフレーバーが展開されて人気を博したそうです。


デセール サラ(2,160円)
_aaa3773カウンターの「デセール ア ラシェット」のおすすめは、マカロンの入ったビスキュイに抹茶クレームブリュレにマロンクリーム、パッションのアイスをのせ、まわりにはパッションの粒入りジュレと塩コショウ、バニラの粒などとともにポアレしたマロンを散らし、日本的な素材を巧みに組み合わせたひと皿。
ひとつひとつの素材が主張するのではなく、「何種類もの素材が一体となって優しいハーモニーを奏でる」エルメのお菓子の魅力を感じさせる味わいです。苦味のある抹茶の風味は豊かに、マロンクリームのまろやかさと溶け合い上品な甘さにフルーティなパッションフルーツの酸味が効いた大人のデザートはデザートワインとの相性も抜群。


タルト アンフィニマン ヴァニーユ(864円) 
_aaa3791いろいろな産地のバニラをたっぷり入れたタルト。ひとつの素材を多面的に楽しむことができるのが、エルメのお菓子の特徴ですが、「アンフィニマン シリーズ」はその代表格。アンフィニマン ヴァニーユは、日本語では「バニラづくし」といったところでしょうか。タルトのなかにバニラのガナッシュを流し込み、そのなかにバニラのシロップをすわせたビスキュイを入れ、バニラのマスカルポーネのクリームにグラサ―ジュをかけて土台にのせ、バニラのパウダーをかけています。ここまで 濃厚なバニラを味わうことはないほどの香り高さと多種多様なバニラの新しい融合に、これまでの概念が変わるほどの新鮮な驚きを受ける一品です。


イスパハン(972円)
_aaa3820ピエール・エルメ・パリの代名詞とも言えるバラとライチとフランボワーズを組み合わせた定番の「イスパハン」。マカロンにはさまれたクリームのまわりにフランボワーズが並ぶファンにはおなじみの美しいケーキ。バラの香りをまとったマカロンのカリッとした食感とライチのクリームのなめらかさに、フランボワーズの優しい口当たりと甘酸っぱさが一体となってひろがります。

_aaa3860_aaa3863ぜひ味わってみたいヴィエノワズリーもたくさん初お目見えしています。

クロワッサン イスパハン(540円)
_aaa3901定番のケーキ、「イスパハン」がクロワッサンバージョンで登場。サクサクの皮に予想以上にしっとりとした層が重なるなか、フランボワーズのコンポートとライチが隠れています。

クグロフ(432円)
_aaa3907エルメのふるさと、アルザス地方では、土曜日の夜にクグロフを焼き上げ、ゆっくりと時間をかけて冷まして、日曜日の朝に食べる習慣である、というクグロフもお目見え。おいしいレーズンをたっぷり入れて焼き上げたエルメ特製です。

マドレーヌ ナチュール(324円)
_aaa3912ふっくらした大ぶりのマドレーヌは、バター風味たっぷりでしっとりとした口あたり。甘さ控えめで品格を感じる優しいおいしさです。ショコラ、イスパハン風味のマドレーヌと3種類あります。

皆さんも、エルメの多彩な新しさと出会えるリニューアル店を訪れて、進化した「味覚、感性、歓喜」の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

 

 

_aaa3676ピエール・エルメ・パリ 青山
東京都渋谷区神宮前 5-51-8 ラ・ポルト青山1・2F
東京メトロ銀座線・半蔵門線 表参道駅より徒歩5分
03-5485-7766
営業時間:1階Boutique 10:00〜20:00(2階Heaven ラストオーダー 19:30)  
不定休
www.pierreherme.co.jp/

Photos Akemi Yoshihara ピエール・エルメ   Akihide Mishima

 

旬のスイーツリレー⑯タント・マリー
旬のスイーツリレー⑮ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ
旬のスイーツリレー⑭オクシタニエル
旬のスイーツリレー⑬エクラデジュール
旬のスイーツリレー⑫アンヴデット
旬のスイーツリレー⑪アングラン
旬のスイーツリレー⑩リョウラ
旬のスイーツリレー⑨アシッドラシーヌ
旬のスイーツリレー⑧タンドレス
旬のスイーツリレー⑦デセールル コントワール
旬のスイーツリレー⑥パティスリーS
旬のスイーツリレー⑤リベルターブル
旬のスイーツリレー④グリーン ビーントゥ バー
旬のスイーツリレー③ エスキス サンク 
旬のスイーツリレー② ピエール・エルメ パリ 青山
旬のスイーツリレー① トシ・ヨロイヅカ 東京

観光局、宿泊施設などとの協賛企画、広告、スポンサーを随時募集しております。
雑誌、書籍などグルメと旅の企画執筆、旅程、宿、レストランなどのコンサルティングもお気軽にお問合せください。
問い合わせ先:agenceparis@groumet-traveller.com

Copyright © 2018 groumet-traveller,all Rights Reserved.
記事・写真などの無断転載は禁じられています。

Top