「セラヴィ!」結婚式を舞台に繰り広げられるコメディは、観る人々への人生賛歌

カテゴリー/ PARIS |投稿者/ Gouret&Traveller
2018年06月09日

 

セラヴィ!
6月21日 フランス映画祭オープニング作品  みなとみらいホール        7月6日渋谷・シネクイントほか全国公開

 

セラヴィ!メイン写真

日本でも2012年に公開され、フランス語映画としては歴代興行収入No.1の大ヒットとなった映画「最強のふたり」のエリック・トレダノ&オリビエ・ナカシュ監督の最新作、「セラヴィ!」。フランスでは、公開週には堂々の首位スタートを切ると、わずか1か月で興収25億円を突破する大ヒット作となっている。

ウェディングプランナーとして30年間、数えきれない結婚式をプロデュースしてきたマックス(ジャン=ピエール・バクリ)。長きにわたり、数多くの披露宴を手がけてきたベテラン・ウェディングプランナーの彼は、そろそろ引退を考え始めていたが、最後の仕事として、ピエールとヘレナのカップルからの依頼を受け、豪華絢爛な式をプロデュースすることに意欲を燃やしていた。

 

 

セラヴィ!プランナー

舞台は、かつてルイ13世が所有していたパリ郊外にあるフォンテーヌブローの近くのクランス城。ウェイターやキッチンスタッフを雇い、カメラマンやオーケストラもぬかりなくブッキング。会場を彩る花やスタッフの衣裳、出席者の席順など、細かな演出のセッティングも完璧。

いよいよ式の当日を迎えるが、シワだらけのシャツを着たウエイターや新婦を口説くスタッフ、ワンマンショーを始めるミュージシャン……。さらにカメラマンはおしゃべりとつまみ食いを繰り返し、感動的になるはずだった式は、マックスのプランとは正反対の大惨事と化してしまう。
さまざまな思惑と人生が交差する結婚式。会社を率いる者としての悩み、人生の後半にさしかかった男としてプライベートな悩みは尽きない。 めちゃくちゃになりかけた披露宴を必死でまとめ、会社を手放そうかと思ったその時、独りよがりなクライアント花婿が披露したパフォーマンスに意外にも慰められる結果に。果たしてマックスたちは、無事に式を終えることはできるのか……?

 

 

 

セラヴィ!サブ1

主人公マックス役に「みんな誰かの愛しい人」のジャン=ピエール・バクリ。共演に「この愛のために撃て」のジル・ルルーシュ、「愛しき人生のつくりかた」のジャン=ポール・ルーブ、「夜明けの祈り」のバンサン・マケーニュとクセの強い芸達者たちが、コメディタッチにヒューマンドラマを繰り広げる。エリック・トレダノ&オリビエ・ナカシュ監督は、2015年のフランスのテロのあと沈んだ雰囲気が続いた人々を励ますような純粋に笑えるコメディを作りたかったという。しかし、ただの笑いに終わらず人生の機微、人間の心の襞を描いて切なく、温かい気持ちを抱いて幕を閉じることができるのはフランス映画ならでは。

日本語タイトル 「セラヴィ!」(C’est la vie)は、フランス人がしばしば口にする決まり文句。日本語では、「人生って、こんなものさ、しかたない」に相当する。ひとつトラブルを解決したら、また次のトラブルがやってくる。そのトラブルを100回ほど乗り越えれば小さな幸せにほんのひととき浸ることができるかもしれない。誰にでも経験がある苦境であろう、マックスの企画した披露宴のドタバタ劇。国境を越えて「人生ってこんなもの」、とため息をつきながらも爆笑とともにおおいなる共感を得られる作品だ。

 

 

 

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セラヴィ!

監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
出演:ジャン=ピエール・バクリ、ジル・ルルーシュ、ジャン=ポール・ルーヴ、ヴァンサン・マケーニュ
配給:パルコ
2017年/フランス/117分/原題:『Le Sens de la fete』/英題:『C’est la vie!』
(c)2017 QUAD+TEN / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / PANACHE PRODUCTIONS / LA COMPAGNIE CINEMATOGRAPHIQUE
公式サイト:cestlavie-movie.jp

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