パリひとり散歩vol.3 グルメもファッションもシックなバリエーション、シェルシュ・ミディ

カテゴリー/ PARIS |投稿者/ Gouret&Traveller
2019年07月29日

IMG_4994パリひとり散歩vol2.

また、少しサンジェルマンの方向にもどろう。

ボン・マルシェを出てセーヴル通り(rue de Sevres)を渡り、デュパン通り(rue Dupin)という小道を抜けるとル・シェルシュ・ミディ通り(rue du Cherche Midi)に出る。
高級なボン・マルシェ向かいのデュパン通りは、突然庶民的になる。アウトレットや安い靴屋が並んでいる。パリは石畳なども歩かなければならず、歩きやすい靴が必須。がしがし歩き、はきつぶす靴は安いにこしたことはない。スニーカーなど、この通りでかわいくて激安の掘り出し物を見つけたことも多い。

シェルシュ・ミディ通りからグルネル通りにかけても靴屋が多いのだが、シェルシュ・ミディにはリーズナブルでパリらしいファッションのショップがたくさん並んでいるのでウィンドウショッピングをしたり、気になる店をのぞいたり、ぶらぶらするにはテンション上がる道だ。

 

 

 

 

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南に向かって長い道なので、デュパン通りからル・シェルシュ・ミディ通りに出たら右に曲がり、サンジェルマンと反対方向に少しあるくと、愛らしいサロン・ド・テ、「マミー・ガトー (Mamie Gateaux)」がある。フランスの製菓学校で勉強し、東京とパリの菓子店でパティシエとして働いた経験をいかして、日本人のマリコさんが、フランス人のご主人のエルヴェさんと一緒に2003年10月にオープンした店。フランスの家庭で作られるような季節の果物を使ったフルーツのタルト類などフランスの伝統的な焼き菓子がおいしい。また、ランチ・タイムには、野菜を使ったタルト、日本でも人気のケーキ・サレなど、軽食類を食べることができる。隣には2人がフランスを回って探してきたアンティークの数々が置かれたショップも。日本の女子的には、かわいいを連発したくなるお店である。

マミー・ガトーで軽いランチ、でなければがっつりイタリアン。シェフたちプロにも人気のイタリアン、「Restaurant le cherche midi(レストラン・ル・シェルシュ・ミディ)」がある。40年前から賑わいを見せる老舗。伝統的なイタリアらしいインテリアというよりは、洗練された店構えなので、イタリアンとは気づかないだろう。

 

 

 

IMG_4993驚いたことに日本ブームにつき、この通りに現れたのはおもちやさん、「LA MAISON DU MOCHI PARIS」。Mathilda Motteさんが日本を訪れ、餅の「柔らかくてパウダリーな世界」を発見し恋に落ち、フランスに戻ってペストリー製作を続けお店を出した。なかみはあんこや抹茶、柚子のほかにシトロンやアーモンドなどバリエーションにも富んでいる。ちなみにフランス語では、mochiは「モシ」というかわいい発音になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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そして、有名なブーランジェリー、「Poilâne(ポワラーヌ)」もある。まだ日本に登場していない貴重なパン屋さん。ノスタルジックな店構えのポワラーヌは1932年創業。ポワラーヌのパン・ド・カンパーニュなどは、モノプリなどのスーパーマーケットでも買えるが、スペシャリテのリンゴのタルトはこちら本店で。焼け具合が均一でないのが素朴なサブレはおみやげにぴったり。ひと昔前はビニール袋に入っていたが、最近はおしゃれな缶入りもある。

 

 

 

 

 

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そして、今回の終点は「オテル・ルテシア(Hotel Lutetia)。アール・ヌーヴォーから新しいスタイルのアール・デコの様式へと移行し、パリの歴史においても重要な意味を持つ建物。当時の建築家であるレオン・ビネを受け継いだポール・ベルモンド(俳優ジャン=ポール・ベルモンドの父)は、ホテルのファサードをアール・ヌーヴォー様式に施し、大胆な花のディテールにブドウのつると房を組み合わせた枝状の描写で飾り立てた。それから時を経て、著名な建築家のジャン=ミシェル・ヴィルモットが4年の歳月をかけ修復と改装を終え、リニューアルオープン。1000ユーロ近い宿泊料では泊まることは現実的ではないが、ホテル内のブラッセリーは使える。ミシュランの3 つ星を獲得したジェラルド・パセダが指揮を執るフランス料理レストラン「ルテシア・ブラッスリー」だ。パリらしい牡蠣をはじめとする魚介のスタンドが昔から有名。由緒あるグランドフロアには、選すぐりのレストランやバー、ラウンジも配されている。散歩の終着点に、ひとりでも入りやすいブラッセリーでディナーもおすすめだ。

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