『ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生』過酷な運命との闘いを追う感動のドキュメンタリー
2026年02月17日
『ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生』
2026年2月20日(金)全国ロードショー

1985年、19歳でショパン国際ピアノコンクール優勝、圧巻の演奏で拍手禁止の客席から万来の拍手が鳴り止まない、スタンディングオベーションの会場がうねるようだった。以降、アイドルスター並みの存在となり、日本では「ブーニン・ブーム」と呼ばれるほどの人気を博した。追加公演を国技館で開催、ファンの悲鳴があたかもビートルズの追っかけのようだった。
そんな華々しいデビューを飾ったピアニストに、想像を絶する過酷な運命が待っているとは、誰が予想しただろうか。

世界を股にかけ華々しい活躍を続けた ブーニンは、2013年、突如表舞台から姿を消す。
左手が麻痺、骨折が原因で壊死した足を8センチも切断。
舞台への復帰を果たすために、壮絶なリハビリにピアニスト人生を賭ける。その孤独な自分との闘いの姿をNHKのドキュメンタリー番組「それでも私はピアノを弾く~天才ピアニスト・ブーニン9年の空白を越えて~」(NHKBSプレミアム)、その続編「スタニスラフ・ブーニン ~天才ピアニスト 10年の空白を越えて~」(NHK総合)は、ブーニンに密着、絶望、葛藤、苦悩をカメラで捉えた。

カメラは、ブーニンの「沈黙」から「再生」へと向かう復活の日々を淡々と追う。
ライン川を見下ろす自宅のテラスでもどかしく指を動かしながら遠くを見つめるブーニンは、楽譜の先にある作曲家の音符とどれだけ対話をしていたのか。
彼を敬愛してやまない、反田恭平、桑原詩織ら時代を担う日本のピアニストによる ブーニンへの思いが、いかに唯一無ニの音楽家であるかを物語る。

壮絶な時を流れを静かに語るブーニン。ともに復帰への茨の道を歩んだ妻・榮子と天才ピアニストが、苦難の末に辿り着いた先に広がっていたのはどのような景色だったのか。
2025年12月サントリーホールで行われる最新演奏やインタビューを多数収録され、最後に弾くはずだった「別れの曲」は、左手が思うような音を奏でることができず断念。
ラストの「主よ、人の望みの喜びよ」の一音一音に託された祈りのような想いに涙せずにいられない。

『ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生』
監督:中嶋梓
総合プロデューサー:小堺正記
製作:宮田興、遠藤徹哉
共同プロデューサー:吉田宏徳、苗代憲一郎、服部紗織、山田駿平
撮影:宮崎剛 © 2026「ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生」製作委員会
https://movies.kadokawa.co.jp/bunin/
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