実力派俳優の競演でセザール賞5部門受賞 異色のミステリー「天国でまた会おう」

カテゴリー/ PARIS |投稿者/ Gouret&Traveller
2019年02月24日

「天国でまた会おう」
2019年3月1日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

52698903_1036531043213936_4386385211038892032_n

「このミステリーがすごい!」大賞、「週刊文春ミステリーベスト10」などブックランキングで7冠を達成した小説『その女アレックス』の著者ピエール・ルメートルの意欲作が映画化された。自身初の映画脚本により実写化されたこの原作は、フランス文学界で最も権威のあるゴンクール賞を受賞している。ティム・バートンを彷彿とするゴシック・アートのような映像、先の読めないミステリー展開、2018年のセザール賞を席巻した話題の作品だ。

 

 

 

 

 

53111040_1036531053213935_2248349181125066752_n第1次世界大戦の終結目前。仏軍のプラデル中尉からの不条理な攻撃命令に従ったアルベールは、生き埋めにされるところを若いエドゥアールに救われる。その時、エドゥアールは爆撃を受け、顔の半分と声を失う重傷を負う。良家の御曹司で、才能あるアーティスト、エドゥアールは家族にも会いたくないと戦死を偽装。画家になりたいというエドゥアールに対して反対する厳格な父親と折り合いが悪かったからだ。一方、戦後仕事も恋人も失ったアルベールは、粗末な部屋を借り、エドゥアールの面倒を看ていた。そんなころ声を失ったエドゥアールの意思を“通訳”する孤児の少女があらわれる。醜い傷跡をそっと撫でる少女にエドゥアールは癒され、傷を隠すための美しい仮面を猛然と作り始めた。エドゥアールは、アルベールと結託し、国や権力に対して壮大な詐欺計画を企てる。そこには隠された本当の目的があった──。
不思議な友情で結ばれた2人の帰還兵が企てた大胆な事件を描く異色のクライムドラマだ。

 

 

 

 

 

52592649_1036531039880603_4647718801176002560_n

エドゥアール役を「BPM ビート・パー・ミニット」のナウエル・ペレーズ・ビスカヤートが演じ、本作の監督を務めたアルベール・デュポンテルが相棒のアルベール役で出演。2人の宿敵でもある上官のプラデル中尉には、『エル ELLE』のロラン・ラフィット。エドゥアールの画家になりたいという夢を認めない頑固な父親マルセル役を、『真夜中のピアニスト』『サラの鍵』のニエル・アレストリュプが演じる。仮面で顔を隠し台詞もなく、目だけで芝居をするナウエル・ペレーズ・ビスカヤートが光る。

 

 

 

 

 

52877884_1036531056547268_8272283655510949888_n

第一次大戦が終わってまもない1918年のパリ左岸、いまとほとんど変わらない百貨店ボン・マルシェやホテル・リュテシアを舞台に、シークエンスが変わるごとに思いもよらない方向に事態は進展。実力派俳優たちの競演にハラハラ、ドキドキの連続だ。

 

 

 

 

「天国でまた会おう」

監督:アルベール・デュポンテル
出演:ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート、アルベール・デュポンテル、ロラン・ラフィット、ニエル・アレストリュプ、エミリー・ドゥケンヌ、メラニー・ティエリー
配給:キノフィルムズ/木下グループ

(c)2017 STADENN PROD. – MANCHESTER FILMS – GAUMONT – France 2 CINEMA (c)Jerome Prebois/ADCB Films
http://tengoku-movie.com

文*山下美樹子

観光局、宿泊施設などとの協賛企画、広告、スポンサーを随時募集しております。
雑誌、書籍などグルメと旅の企画執筆、旅程、宿、レストランなどのコンサルティングもお気軽にお問合せください。
問い合わせ先:agenceparis@groumet-traveller.com

Copyright © 2024 groumet-traveller,all Rights Reserved.
記事・写真などの無断転載は禁じられています。

Top