日本酒に魅せられた女性3人を追うドキュメンタリー「カンパイ!日本酒に恋した女たち」
2019年04月20日
「カンパイ!日本酒に恋した女たち」
4月27日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開
日本酒も昨今は、広範囲に開発が進み、スパークリングが人気になったり、元サッカー選手の中田英寿が世界に広めるイベントを企画したり、国外でも高い評価を受ける時代になってきた。さまざまなひろがりを見せるなか、この映画は、「カンパイ! 世界が恋する日本酒」の小西未来監督がおくる、日本酒ドキュメンタリー映画の第2弾となる。
今回は日本酒の世界で活躍する女性たちのストーリー。かつて酒蔵は女人禁制といわれ、女性が酒造りに関わることは許されていなかった。男性社会だった日本酒の業界に現れたミューズたち。呑むほうも女性が増えれば、作り手やPRにも女性が進出しているのだ。日本酒の世界が日々変化を続けるなかで、海外にも積極的に日本酒を発信し、世界規模に発展してきた。
前作は、2015年のサンセバスチャン国際映画祭でワールドプレミア上映され、その後も東京国際映画祭、ハワイ国際映画祭など国内外数々の映画祭で上映された。それから3年、映画ジャーナリストの小西未来が魅力溢れる日本酒ワールドに切り込む。日本酒醸造のミステリアスな世界で輝く新しい世代の女性たち。日本酒の魅力を再発見するだけでなく、愛情を注ぐ仕事に人生をかける人々が、さわやかな感動を与えてくれる上質のドキュメンタリードラマだ。
日本酒の世界で活躍する3人の女性先駆者は、広島に百年以上続く酒蔵を酒造りごと継いだ女性杜氏の今田美穂さん。美しい映像のなかで酒造りを描き、幻想的な雰囲気のなかその姿は神々しくもみえる。
そして、大胆なフードペアリングで日本酒界に新たな旋風を巻き起こしているカリスマ日本酒バー店長の千葉麻里絵さん。大学で化学を学ぶかたわら、日本酒を多く扱う居酒屋でアルバイトを経験、日本酒の魅力にとりつかれ、新宿の「日本酒スタンド酛(もと)」にオープニングスタッフに。 利酒師の資格を取得し、日本酒への独自のアプローチを磨く。これまでにない化学的な理論で日本酒を突き詰めることにより、蔵元との深い意見交換を繰り返し、「日本酒と人は宝物」をコンセプトに2015年、恵比寿に「GEM by moto」をオープン。国内では飲食店初となるマイナス5度で日本酒の熟成が可能な氷温冷蔵庫を設置し、日本酒の徹底管理を行う。 そんな進化する日本酒の姿を紹介する千葉さんを追う。
また、日本酒の魅力をさまざまなな形で発信するニュージーランド出身の日本酒コンサルタント、レベッカ・ウィルソンライさん。SEC日本酒ソムリエ資格を持ち、IWC(International Wine Challenge)のSAKE部門審査員も務める。講演やイベントを通し、日本酒の魅力を国内外に伝える努力を惜しまない。
日本酒に深くかかわるこの3人のストーリーを追うことで、伝統ある日本酒界がどのように変わっていくか新時代を垣間見ることができる作品だ。
監督・編集:小西未来
出演:千葉麻里絵 今田美穂 レベッカ・ウィルソンライ 久慈浩介 ジョン・ゴントナー 神吉佳奈子 木村康司 生江史伸 リッチー・ホウティン
制作国
日本(2019)
上映時間 96分
http://kampaimovie.com/
(C)2019 KAMPAI! SAKE SISTERS PRODUCTION COMMITTEE
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