パリ・カフェ散歩 「プティ・パレ」美術館に併設された異国情緒あふれる庭園でひと休み
2020年01月01日
ル・ジャルダン・デ・プティ・パレ
Le Jardin Du Petit Palais
1900年、パリ万博の会場としてグラン・パレとともに建築家シャルル・ジローの設計で建設されたプチ・パレは、現在、パリ市立美術館として常時展や特別展が開催されており、古代から20世紀初頭に至る絵画や彫刻をはじめ、装飾美術品、家具、タペストリー美術史を一望することができる。
2006年に建築家フィリップ・シェクスとジャン=ポール・モレルが担当した改修で、19世紀末の室内装飾が再現された。芸術の都パリを統一テーマとする天井画(丸天井はモーリス・ドニ画「フランス美術史」)は、モザイク張りの修復が入念に行われ、イタリア出身のモザイク職人ファッキーナが施工した床装飾は、改修工事で大展示室やエントランス・ホール、中庭の柱廊の床面が修復されたほか、コンクリートに覆われていた中庭の3つの池の金や七宝焼きのモザイクもよみがえった。2006年、館内庭園も改修され、本来の異国的な雰囲気が復元された。
花と噴水、モザイクの装飾に囲まれたた庭園にあるカフェには、無料で開放されている常設展を通って入る。セルフサービスで、品数も少ないが、緑あふれる異国情緒たっぷりの中庭は、人も少なく非日常的な憩いのスポット。おすすめは、有名パティシエのお菓子とカフェがセットになった「カフェ・グルマン」。カフェだけの利用も可能で、カフェに行くことを告げ、入り口で入場券を受け取とる。人であふれかえるシャンゼリゼの観光に疲れたら立ち寄りたい穴場。
住所 Avenue Dutuit, Paris 75008 01 40 07 11 41
オープン 10:00~17:15
メトロ 1番線・13番線 Champs-Elysée Clémenceau
月休み
「「ザ ストリングス 表参道」 憧れのバービーに囲まれたピンクの空間でイチゴづくし」
「パリひとり散歩vol.6 フランス革命とランシエンヌ・コメディ通り」