『ロックン・ロール・サーカス』『チャーリー・イズ・マイ・ダーリン』ストーンズ企画2作品が同時公開
2022年07月27日
『ロックン・ロール・サーカス』『チャーリー・イズ・マイ・ダーリン』
2022年8月5日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次公開
『ロックン・ロール・サーカス』
1968年に撮影されてから1996年までの28年間、多くのビッグネームが参加しながらも、諸事情により封印されたままだった伝説的作品が、2019年4Kでレストアされ最新版となって今回、日本初劇場公開となる。
『ロックン・ロール・サーカス』は、「ロックン・ロールとサーカスの融合」を目指してザ・ローリング・ストーンズ自らが企画・製作し、ホスト役も務めた1968年12月に行われた2日間のライブイベント。ストーンズが頂点へのぼりつめたアルバム『ベガーズ・バンケット』中の代表作「悪魔を憐れむ歌」を含むヒット曲も多数含まれている。
さらに、ジョン・レノンが、エリック・クラプトン、キース・リチャーズらと組み、この時だけのためのバンド「ザ・ダーティ・マック」を披露。ビートルズ以外のメンバーと組んで初めてライブを行った。オノ・ヨーコも参加しており、公の場では初となるジョンとのセッションも見どころだ。
「『ロックン・ロール・サーカス』にあった同志的な仲間意識は次の世代に大きな影響を及ぼした」とオノ・ヨーコは語っている。
撮影の半年後に27歳で亡くなったストーンズのリーダー、ブライアン・ジョーンズの最後のパフォーマンスでもある。
監督は、ビートルズのドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』のマイケル・リンゼイ=ホッグ。MVのパイオニアで、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、ロキシー・ミュージックなどのMVを多数手がけた。ポール・サイモンのジンバブエでのライヴ・ドキュメンタリー『グレイスランド』では多数の賞を受傷している。
60年代、スウィンギング・ロンドンのロックの寵児たちパワー炸裂の時代を体感することができる。
『7ロックン・ロール・サーカス 』4K レストア版
■監督:マイケル・リンゼイ=ホッグ
■出演: ザ・ローリング・ストーンズ、ジョン・レノン、エリック・クラプトン、ザ・フー、マリ アンヌ・フェイスフル、オノ・ヨーコ、ジェスロ・タル、タジ・マハール他
■配給:オンリー・ハーツ
©2019 ABKCO Films
『チャーリー・イズ・マイ・ダーリン』
ザ・ローリング・ストーンズが1965年9月3~4日の日に行ったアイルランド・ツアーの貴重な映像に、デビューから全米ブレイクまで彼らを支えたプロデューサー兼マネージャーのアンドリュー・ルーグ・オールダムのインタビューを加えたドキュメンタリー。タイトルの意味は、オールダムよると、「まさにチャーリー・ワッツがそういう存在だったから」だそうだ。その言葉通り、チャーリー・ワッツの魅力が詰まった作品となっている。
ツアー中のオフショットなどもあり、ストーンズが世界的スターになる前のステージが記録されたフィルムとしても見逃せない。半分以上はそれまで未発表未編集の映像。90,000以上のフレームが手作業で修正再編集されたこの2012年2Kレストア版は、正式な劇場公開としては日本初となる。
リーダーを務めていたブライアン・ジョーンズが亡くなる前の映像や、バンドとファンの関係性、この作品についての裏話など、バンドと長い時間を共にしたアンドリューだからこそ語れる知られざるエピソード満載だ。インタビュアーはフー・ファイターズのデイヴ・グロールが務めている。
「サティスファクション」で全英全米No.1を獲得したばかりの人気絶頂期のストーンズの凄まじいライブの熱狂がスクリーンいっぱいに広がる。歓声を上げ続ける興奮したファンがステージに上がり、ライブは中断、メンバーがファンや警備員に囲まれカオスが展開される。世界的なスーパースターとなる直前のツアー中の飾らないオフショットやインタビューなども60年代のロックシーンの片鱗を語る貴重な映像である。
チャーリー・イズ・マイ・ダーリン
2K レストア版
■監督:ピーター・ホワイトヘッド
■出演:ザ・ローリング・ストーンズ
■配給:オンリー・ハーツ
©2012 Because Entertainment, Inc/ABKCO Films
text Miki Yamashita