「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」 没入型インスタレーションで集大成を綴る

カテゴリー/ CULTURE |投稿者/ Gouret&Traveller
2023年12月06日

東京・虎ノ門のTOKYO NODE GALLERYにおいて、「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」が開催中。蜷川実花、宮田裕章、Enzoらで結成されたクリエイティブチーム「EiM(エイム)」による映像、写真、音楽が一休となった写真家・映画監督としての蜷川実花の集大成、NODEの空間ならではのスケール感で没入型インスタレーションが展開される。

蜷川実花、宮田裕章(データサイエンティスト)、Enzo(セットデザイナー)らとともに結成したクリエイティブチーム「EiM(エイム)」による匂いや触感、音などを駆使して体験する五感に訴えかけるインスタレーション。TOKYO NODE独特のドーム型の形状を活かした迫力の展示で、これまでに経験したことのないようなスケール感を持って迫ってくる。

時には寝転がり天から降る映像を眺めたり、立体的な花畑を彷徨ったり、360度の極彩色に身を投じたり、没入感たっぷりの展示が未来型展覧会を感じさせる。

テーマは「桃源郷」。「日常のなかに隠れている美しい物事をどのように表現するか」を自らの創り出す桃源郷で探る。

ストーリー性がある展示は、映画監督の経験を活かしたもの。暗い部屋から始まり、蜷川氏ならではの極彩色の空間に次第に進んでいく。

Unchained in Chains」では、蜷川の代表的なモチーフでもある金魚が都会の映像に重ねられ、人間社会の決められたシステムとどのようにつながりを持って生きるのかを問いかける。

TOKYO NODEの特徴であるドーム型空間では、金魚や都市の光、空など次々と変わりゆく映像が流れていく。会場に用意されたクッションに身を委ね仰ぎみれば、身をもってその感覚を体験することができる。

蜷川氏が映えスポットと語る《Intersecting Future 蝶の舞う景色》は、360度極彩色の花に囲まれ、まるでアミューズメントパークのアトラクションを体験しているかのような高揚感を持つ。「人と自然が調和する環境に蝶は現れる」というコンセプトのこの空間には、小部屋が設けられ、蜷川氏の写す庭園や公園の花壇に咲く花が展示されている。この「桃源郷」こそ、来るべき未来を示唆する展示である。

 

 

蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠

会期:2023125日〜2024225
会場:TOKYO NODE GALLERY A/B/C
住所:東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 45F
開館時間:10:0020:00(火〜17:00、金・土・祝前日〜21:00)※入場は閉館の30分前まで
休館日:年末年始
料金(平日):一般 2300 / 大学・高校生 1800 / 小・中学生 600
料金(土日祝):一般 2600 / 大学・高校生 2000 / 小・中学生 800円 

https://www.tokyonode.jp/events/202312-2/index.html

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