フランス・パティスリー界の巨匠、フィリップ・コンティチーニ初のブティック＆カフェが「GINZA SIX」に登場

カテゴリー／ GOURMET ｜投稿者／ Gouret&Traveller
2017年04月28日

フランスのパティスリー＆ガストロノミー業界の巨匠、フィリップ・コンティチーニ初のブティック＆カフェが、2017年4月20日開業の銀座エリア最大の商業施設「GINZA SIX」 (ギンザシックス)に登場した。「GINZA SIX」は241のブランドが集結し、世界初のコンセプトやブランドを仕掛け発信していく最新トレンド基地。地下２階はフードフロアになっており、４０以上の個性的な食の店舗が集まっている。なかでも、日本初の店舗で大きな注目集めているのが、フィリップ・コンティチーニ自らの名を冠したパティスリーである。

焼き菓子から生ケーキまで扱うブティックを右手に、中央はガラス張りになっており、生産過程を見ることができる。その左手にはカフェ・カウンターを配し、パティシエがデセールを目の前で作り上げる。パリのデザート界をリードし、ガストロノミー界にもイノベーションを与え続けたコンティチー二の集大成ともいえる複合型ブティック・カフェとなる。

18056789_659292504271127_7600714407232732066_n フィリップ・コンティチーニは、「ラ・ターブル・ダンヴェール」「ペトロシアン」などの星付きレストランで活躍。独特の形のガラスケースにケーキが入ったインテリアも先鋭的な「ラ・パティスリー・デ・レーヴ」の共同設立者、シェフ・パティシエとしてパリで一大ブームを巻き起こし、日本でも京都に店舗を構えているが、東京への本格進出が待たれていた。

「マチエール、密度、ストラクチャー」を研究し続け、「フォーミュル・ドゥ・グ」、つまり、「味の方程式」を考案。口のなかで味が広がる時間がおいしさを感じ、その時間が喜びにつながり、感動を呼ぶ。カウンターでは、コンティチーニの真骨頂、グラスデザート「ヴェリーヌパフェ」や「ゴーフル」それぞれ２種類、また、看板スイーツ「クイニータタン」も味わえる。ポットサービスのコーヒー、紅茶がつくほか、シャンパンも用意されている。コンティチー二のパティシエとしての哲学がつまったオリジナリティあふれるデセールを堪能できるのだ。

クイニー・タタン（486円）

フランスの伝統菓子の「クイニー・アマン」の中に「タルト・タタン」を詰めてかけ合わせ焼き上げたハイブリッドスイーツ。今回、フィリップ・コンティチーニがGINZA SIX出店のために創作したこの店のシグネチャーとなる。キャラメリゼされた球体のブリオッシュ生地の中にはりんごがつまっており、クイニー・アマンの濃厚な生地に 甘さを押さえたコンポートのタタンと外側のグラッサージュとのバランスが絶妙。計算され尽くした独創的な砂糖の使い方にコンティチーニならではのこだわりが光る。コンティチーニが最も得意とするお菓子、スライスしたリンゴを幾重にも重ねて焼き上げるタルト・タタンをアレンジした新感覚のこのお菓子を求めて、店のオープンと同時に長い列が続くほどの人気ぶりとなっている。

ヴェリーヌパフェ　（3024円　飲み物付き）

日本ではパフェ文化が根付いているが、実はフランスではほとんど見かけない。ガラスのグラスに縦に素材を並べるという技法を使ったパフェのようなデザート、ヴェリーヌは、ガストロノミックなレストランのデセールにコンティチー二が考案した。コンティチー二といえばヴェリーヌははずせない、ということで本店でもメインデザートのひとつとしてラインナップしている。ライム風味のカスタードバニラ、ライム風味のサブレとイチゴのソルベなど季節により素材の楽しみ方が変わる。

「クラックネ（６個入り）」（303円）「ウィークエンド」

小さい球体のお菓子を彩りよく周りに配し、中央にはひとまわり大きい球体の「ウィークエンド」と名付けられたパウンドケーキ。「クラックネ」は、試行すること３年を経て新たに創作した特別の食感の一口サイズのお菓子。かりっとした外側の感触に、中には細かいナッツをアクセントにしたクリームが口溶けよくひろがる。ノワゼット、ショコラ・オ・レ、ピスターシュ・シトロン、パルファンフルールドセル、ヴァニーユの5種類。お菓子の「密度」にこだわり、噛めば噛むほどその食材が溶け出していく、それがおいしさであり、喜びにつながる、というコンティチーニの哲学を感じる一品。