「フランス映画祭2017」、カトリーヌ・ドヌーヴを団長に、6月22日(木)~25日(日)まで開催
2017年05月12日
フランスの最新映画を日本に紹介する「フランス映画祭2017」が6月22日から25日まで、東京・有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇で開催された。今年で25回目を迎える今回の映画祭では、2007年以来、2度目の団長をカトリーヌ・ドヌーヴが務める。
オープニングには、ドヌーヴのほか、「エル ELLE」の主演女優イザベル・ユペールとポール・バーホーベン監督、「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」のジャック・ドワイヨン監督、「エタニティ 永遠の花たちへ」のトラン・アン・ユン監督などフランス映画界を代表する華やかなメンバーが来日し、6月22日(木)にTOHOシネマズ 日劇にて行われるセレモニーに登壇。また、フランス芸術文化勲章やレジオンドヌール勲章オフィシエを受賞し、フランスでも人気の高い北野武監督が「フランス映画祭2017 親善大使」として登場する。
東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇1で開催された『フランス映画祭2017』のオープニングセレモニーに団長のカトリーヌ・ドヌーヴが登壇。
「今回の映画祭では、女性監督の作品が4作含まれている。さまざまな視点から「女性」を描いた作品がラインアップされていること意義深い」と挨拶。
セレモニー後、オープニング作品としてドヌーヴが主演する映画『ルージュ手紙』が上映された。監督のマルタン・プロヴォと主演のドヌーヴは「この作品では、自由な女性と自分の中に閉じこもる自由でない女性を描いている。皆さんを感動させ、笑わせてくれる作品です。人生とは、命とは、死とは何か、というテーマを新しい切り口で伝えているものです。」とオープニングの言葉を述べた。
また、北野武監督が”親善大使”として招かれた。「安倍晋三です」と挨拶を始め、「加計学園」「豊洲」「築地」と時事ネタギャグで会場を爆笑の渦に巻き込んだが、続いて「僕にとってフランス映画は、ジャン・ギャバンから始まって、セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンの『ガラスの墓標』、それからここにいる大女優のカトリーヌ・ドヌーヴの『昼顔』『シェルブールの雨傘』などから影響を受けています」と、フランスでも人気の映画監督らしいコメントを残した。
オープニング作品として、フランスを代表する2大女優、カトリーヌ・ドヌーヴとカトリーヌ・フロの競演作「ルージュの手紙」が上演されるほか、イザベル・ユペールが第89回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたポール・バーホーベン監督作「エル ELLE」、トラン・アン・ユン監督が「アメリ」主演のオドレイ・トトゥとパリで活躍するに俳優、笈田ヨシと組んだコメディ「パリは今夜も開演中」、マリオン・コティヤールの主演作「愛を綴る女」、ジュリエット・ビノシュ出演作「ポリーナ、私を踊る」など注目作品が目白押しだ。映画デビュー60周年を迎え、このたび引退を表明したアラン・ドロンの代表作「チェイサー」も上演が決まり、全12作が上演される。
ルージュの手紙
6月22日(木)19:30
正反対の性格のクレールとべアトリス。まじめな助産師クレールは、亡き父親の元妻で自由奔放なベアトリスから連絡があり、30年ぶりに再会。べアトリスが余命わずかであることが判明し、クレールは彼女の介護をするうちに空白の時間は埋まり、絆が生まれる。
監督:マルタン・プロヴォ 出演:カトリーヌ・フロ、カトリーヌ・ドヌーヴ、オリヴィエ・グルメ
©photo Michael Crotto
エル ELLE
6月23日(金)14:20
セザール賞作品賞・主演女優賞受賞、アカデミー賞主演女優賞ノミネートの話題作。 自宅で覆面の男に性的暴行を受けた後、襲われたゲーム会社の女社長ミシェルは警察に届けず普通の生活を続ける。淡々と日常生活を送りながら犯人を見つけ復讐を果たしていく
監督:ポール・ヴァーホーヴェン 出演:イザベル・ユペール
©2015 SBS PRODUCTIONS – SBS FILMS – TWENTY TWENTY VISION FILMPRODUKTION – FRANCE 2 CINÉMA – ENTRE CHIEN ET LOUP
エタニティ 永遠の花たちへ
6月25日(日)10:10
19世紀末、フランスのブルジョワの娘ヴァランティーヌは20歳で結婚し、双子の男の子を筆頭に、4人の男児、2人の女児を授かる。3世代の女性たちによって、100年にわたって強く美しく生きる母から娘へ受け継がれる絆とは?
監督:トラン・アン・ユン 出演:オドレイ・トトゥ、メラニー・ロラン、ベレニス・ベジョ
©Nord-Ouest
パリは今夜も開演中
6月24日(土)21:20
劇場支配人のルイジは、日本人演出家ダザイの舞台初日を前に一晩のうちに必要な資金、また舞台に登場するチンパンジーを確保するため、インターンの若い女性を伴って街に出てゆく。二人に予期せぬ出来事が次々と襲うコメディ映画。
監督:エドゥアール・ベール 出演:エドゥアール・ベール、サブリナ・ウアザニ、オドレイ・トトゥ
©Pascal Chantier
愛を綴る女
6月24日(土)14:10
フランス南部、美しい娘、ガブリエルは、正直者で情の深いスペイン人労働者のホセと両親のすすめで結婚する。ホセは彼女に献身的に接するのだが、ガブリエルはホセを愛していない。ある日、持病の治療のため、アルプスの療養所に送られたガブリエル。インドシナ戦争で負傷した魅力的な帰還兵アンドレと出会い、愛が生まれるが・・・。
監督:ニコール・ガルシア 出演:マリオン・コティヤール、ルイ・ガレル、アレックス・ブレンデミュール
©(2016) Les Productions du Trésor – Studiocanal – France 3 Cinéma -Lunanime – Pauline’s Angel – My Unity Production
ロダン カミーユと永遠のアトリエ
6月23日(金)18:10
「考える人」で知られる彫刻家、”オーギュスト・ロダン。没後100年を記念し、パリ・ロダン美術館の全面協力のもと、カミーユ・クローデルと出会ってからのロダンの半生を描く。
監督: ジャック・ドワイヨン 出演: ヴァンサン・ランドン、イジア・イジュラン
©Les Films du Lendemain / Shanna Besson
チェイサー
6月25日(日)17:10
このほど引退を表明したアラン・ドロンの70年代の代表作。セラノという議員を殺してしまったことを親友フィリップから、打ち明けられたグザビエ。アラン・ドロンが友情のために政治腐敗と闘う男を演じたハードボイルド・サスペンス。
監督: ジョルジュ・ロートネル 出演: アラン・ドロン、モーリス・ロネ、オルネラ・ムーティ、ミレーユ・ダルク
1977年 フランス映画 124分 / 提供:スターチャンネル
©1977 – PATHE RENN PRODUCTION
『フランス映画祭2017』
開催日程:2017年6月22日(木)〜25日(日)
会場:有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇
オープニング作品:カトリーヌ・ドヌーヴ主演「The Midwife」(英題)
主催:ユニフランス
公式サイト:www.unifrance.jp/festival
〈チケット発売情報〉
前売り券は5月27日(土)より、セブンチケット、vit®にて発売致します。
※ vit®とはTOHOシネマズのチケット販売システムです。