フランス観光親善大使 リカちゃんのパリ、イル・ド・フランス観光ガイド
2017年12月28日
フランス観光大使 リカちゃんのパリ、イル・ド・フランス案内
フランス人の父、日本人の母を持つ日仏ハーフの香山リカちゃんが、熊本県のキャラクター、フランスでも人気のくまモンとともに2017年のフランス観光親善大使に任命されました。(写真は、左からくまモン、リカちゃん、当時のフランス大使、ティエリー・ダナ氏) フランス人のパパ、ピエールさんは音楽家、日本人のママ、織江さんはファッションデザイナーという芸術一家。今回は、パパの国、フランスをリカちゃんが案内してくれます。
パリに着いたらまず行きたい観光スポット、エッフェル塔
パリでもっとも多くの観光客が訪れるエッフェル塔。パリについたら真っ先に訪れたいパリのシンボルです。建築家のソーヴェストルと技師のギヨーム・エッフェルが、1889年にパリ万博のために設計したこの塔は、高さ324m。18,038個の金属部品と2,500,000個のリヴェットで構成され、「鉄の貴婦人」と呼ばれているそうです。第三展望台からは、芝生の広がる公園、シャン・ド・マルスやセーヌ川を越えた反対側にはシャイヨー宮をはじめ、シャンゼリゼ通り、凱旋門、遠くにはモンマルトルのサクレクール寺院まで望むことができます。さらに1,665段の階段を上れば、第二展望台からパリを一望することができる絶景レストラン、ル・ジュール・ヴェルヌで食事もおすすめ。フランス料理界の巨匠、アラン・デュカスがプロデュースするミシュラン一つ星レストラン。
7年ごとに、ペンキを塗り直し若返りの塗装を行って、エレガントな姿を保っているのだそうです。
アクセス ◆RER C号線シャン・ド・マルス・トゥール・エッフェル駅下車 ◆地下鉄 パリ・メトロ 6号線 ビル・アケム駅、8号線 エコール・ミリテール駅下車。
http://jp.france.fr/ja/discover/30160
セーヌ川を渡ってシャンゼリゼ大通へ 凱旋門に上ってみよう
エッフェル塔を出てセーヌ川にかかるイエナ橋を渡れば右岸のシャンゼリゼ大通りへ。シャンゼリゼ大通りを上ったエトワール広場の中央に位置する大きな門が凱旋門。Arc de Triomphe (勝利の橋)と呼ばれ、アウステルリッツの戦いに勝利した栄光に輝くナポレオン・ボナパルトが、1806年に建設を決めた、帝国軍に捧げる記念碑。ナポレオンの軍事的な才と古代を表す凱旋門の様式で建てられました。ジャン・フランソワ・シャルグランによって古代ローマのティトゥス帝の凱旋門をモデルに建設され、高さは50メートル。234段の階段を上りきると、パリ市内全体が眼下に広がります。 1921年からは、無名戦士が凱旋門の中央に眠り、追悼の炎が毎日午後6時30分に点火されています。現在は戦没者を祭っている場所でもあるそうです。
アクセス:パリ・メトロ1、2、6号線 シャルル・ド・ゴール・エトワール駅かRER A号線シャルル・ド・ゴール・エトワール駅下車。
http://jp.france.fr/ja/discover/30162
ランチはくまモンおすすめの日本人シェフのフレンチ、「レストラン・パージュ」へ
凱旋門からも近い、フランス料理店「レストラン・パージュ」。オーナーシェフは日本人、手島竜司さん。1976 年熊本県生まれ、ということで、同じフランス観光大使のくまモンに紹介してもらいました。手島シェフは、19 歳でフランス料理の道に入り、26 歳で渡仏。パリの3ツ星レストラン「ルカ・カルトン」などで修業を積んだとのこと。パリで一番おいしい精肉店ユーゴ・デノワイエや高級生鮮食品卸会社で仕事をしながら、食材の研究をしてきたこだわりの料理が並びます。レストラン「パージュ」は2014年開店し、15 年には、隣にワインバー「バー・ア・ヴァン116」もオープン。クラシックなフランス料理法、最先端の分子料理法を研究した創造的な料理でミシュラン一つ星を獲得しています。
4 Rue Auguste Vacquerie
75116 Paris
http://www.restaurantpages.fr/
「ギャラリー ・ラファイエット」でショッピング
老舗デパート、ギャラリー・ラファイエットへはシャンゼリゼからメトロ9番で一本。天井を飾るクーポールと呼ばれるドーム型ステンドグラスは歴史的建造物に指定され、パリ観光の一大スポットです。 ルイ・ヴィドン、ディオール、プラダ、グッチ等のハイブランド、時代の先端を行くデザイナーズ・ブランドが勢揃いしたモードの発信地。世界最大級の婦人靴売場、コスメ、インテリア雑貨、キッチン用品をはじめ、隣りにあるグルメ館もワインからお菓子、世界中から集められた選りすぐりの美食の数々。眺めるだけでワクワクします。 レディース、コスメ、子供服を扱う本館、メンズ館、グルメ館の3館があり、世界でも広大な面積を誇るデパート。 一日では回りきれないほどです。本館地下一階には日本人向けにジャパニーズ・カスタマー・サービスが設置されていて、日本語での案内や免税手続きをしてくれます。
40 Boulevard Haussmann, 75009
パリらしい風情が残るモンマルトルへ、映画「アメリ」に登場するカフェでクレームブリュレ
アメリが働いていたカフェは実在します。映画ファンや「アメリ」ファンが、世界中からやってくる人気スポット、「Café des Deux Moulin(カフェ デ ドゥ ムーラン)」。このカフェが人気なのは、かわいいインテリアもさることながら、メニューが豊富なこと。
劇中でアメリがスプーンで割っていたクレームブリュレももちろんあり、訪れる映画ファンのほとんどが名物のクレームブリュレを注文し、そのおいしさに舌鼓を打っています。
店名 Café des Deux Moulin(カフェ デ ドゥ ムーラン)
住所 15 Rue Lepic, 75018 パリ フランス
時間 7:30~25:00
休日 無休(要確認)
備考 地下鉄ブランシュ駅(Blanche)からルピック通り(Rue Lepic)を進み徒歩1分で左手に
サイドカーで街を駆け抜ける
こんなおもしろいパリ散策があるとは!
ビンテージのオートバイのサイドカーに乗り、プロの運転手が案内するパリの名所の観光ができます。 ガイドの説明を聞きながら、パリらしい石畳の曲がりくねった道を進み、街のロマンチックな雰囲気に浸ることができます。
コンコルド広場でガイドと合流、サイドカーに座ってにぎやかな街の通りを走り出します。 二人一緒にオートバイに乗ることもできます。ひとりはオートバイのサイドカーに座り、もうひとりはオートバイの座席に乗ることができます。 カップルでまわるのにもぴったり。ヘルメットをかぶらなければなりませんが、Bluetooth が装備されているため、乗車中のガイドの解説をクリアに聞くことができます。 シャンゼリゼ通りに並ぶたくさんのカフェや高級なお店、劇場などを眺めたら、新古典主義様式で建てられた凱旋門へ行き、周りを一回りします。
その後、かつてフランス軍の訓練と行進に使われていた広大な公共の公園である、シャン ド マルス公園を目指して走り、アンバリッド (旧廃兵院) まで続くように立ち並ぶ美術館や建造物を眺め、その後、パリの鉄の象徴エッフェル塔を訪れます。 コンコルド広場に戻ったら、ツアーの終了です。
ディナーは、人気シェフ、ギイ・マルタンの優美なフランス料理店「グラン・ヴェフール」へ
1760年創業、古くから著名人を魅了し続けてきた2つ星レストラン。パレ・ロワイヤルにある建物は歴史的建造物にも指定されています。天井や壁に施された優雅な装飾や調度品など、店内はゴージャスな雰囲気です。シェフのギイ・マルタン氏は野菜をデザートに取り入れたりと研究熱心で人気を誇り、パリを代表する美食レストランとして長く愛され続けています。アレクサンドル・デュマ、ナポレオンとジョゼフィーヌなど歴史的な顧客も多く、お気に入りだった席にはネームプレートが残る、伝説のレストランなのです。
ル・グラン・ヴェフール
Le Grand Vefour
住所
17 Rue de Beaujolais 75001 Paris
TEL
(+33) 1 42 96 56 27
http://www.grand-vefour.com
2日目はイル・ド・フランス
電車でパリの郊外へでます。
世界遺産のフォンテーヌブロー宮殿へ
中世から近代まで、歴代国王が居住した城館、フォンテーヌブロー宮殿とその森は、1981年にユネスコ世界遺産に登録されています。フォンテーヌブローの地を好んだフランソワ1世は、1528年、かねてより存在していた中世の要塞を増築して、国内最大のルネッサンス様式の宮殿にしました。その後、宮殿には数世紀にわたって歴代の国王が居住し、それぞれが自分の好みに応じて改築を続けました。そのため、さまざまなな建築が混合しています。マリー・アントワネットやナポレオンの逸話も残る見ごたえ満点の宮殿です。
アクセス:リヨン駅から郊外線で、Montargis Sens(モンタルジ・サンス)行きでフォンテーヌブロー・アヴォン駅Fontainebleau-AvonからバスA線(La Fourche Warnery方面)に乗り、停留所「エグリーズ・サン・ルイEglise St-Louis」で下車
所要時間は、平日は快速で35分。土・日・祝日は各駅停車しかなく、1時間。
Château de Fontainebleau 77300 Fontainebleau
http://www.musee-chateau-fontainebleau.fr/
フォンテーヌブローのおいしいお菓子屋さん、「フレデリック・カッセル」のミルフィーユ
1967年フランス北部アブヴィルの生まれのフレデリック・カッセル。生家は精肉店を営んでいたそうです。ポール・マニュにて飴細工を学び、その後、ピエール・エルメに指示し、1988年から「FAUCHON(フォション)」にて修行。1994年、パリ郊外のフォンテーヌブローで店をオープンしました。2002年からは、ショコラティエとサロン・ド・テも展開しています。日本でも銀座三越に店があります。
フレデリック・カッセルのスペシャリテは、
ミルフイユ・ヴァニーユ。こだわりは、タヒチバニラを使用した、上品で濃厚なクリームと3日間かけて仕立てる、サクサクのパイ生地です。日本でも買えますが、本場でもぜひ味わってみたいところです。
71 rue Grande 77300 Fontainebleau
バルビゾン派美術館(ガンヌの旅籠屋)
フォンテーヌブローの美しい森のそばにあるバルビゾン村。1830年から70年にかけて、「バルビゾン派」の芸術家たち(コロー、ルソー、ミレー、ディアズ、シェニョー)の多くが、彼らのたまり場であるガンヌ旅館にやってきました。1824年に開業したガンヌ夫妻の宿はあたたかく家庭的なもてなしで、食事や寝所を提供していました。現在は「バルビゾン派美術館」になっているこの宿屋は、壁や家具など、そこかしこに画家たちが残した絵が見られます。戸棚の扉には、カミーユ・コロー(1796-1875)が描いた小さくて可愛らしい風景画が残されています。バルビゾン派はコロー、ミレー、テオドール・ルソー、トロワイヨン、ディアズ、デュプレ、ドービニーの7人が中心的存在で、「バルビゾンの七星」と呼ばれています。広義にはバルビゾンを訪れたことのあるあらゆる画家を含めてそのように呼ぶこともあり、総勢100人以上に及ぶとか。
キャンヴァス画が多いですが、扉や壁、家具等に直接描かれた絵もあり、バルビゾンの七星の作品も全て含まれています。ディアズ、デュプレ、アレクサンドル=ガブリエル・ドゥカンらの使用したパレットも展示されていました。
http://www.musee-peintres-barbizon.fr/
旅の情報はこちらでチェック
パリ・イルドフランス地方観光局 (取材協力)
www.visitparisregion.com/
「古民家をスタイリッシュにリノベーションした赤湯の老舗温泉「山形座 瀧波」」