アリ・アスター監督の脳内を覗く悪夢の3時間 『ボーはおそれている』

カテゴリー/ CULTURE |投稿者/ Gouret&Traveller
2024年02月04日

『ボーはおそれている』

2024 2 16 ()全国公開

『へレディタリー/継承』(2018)『ミッドサマー』(2019)で、ホラー映画を変幻自在に仕掛けてきたアリ・アスター監督。主演に『ジョーカー』のホアキン・フェニックスを迎えた新作『ボーはおそれている』は、見るものを迷路に誘い込む3時間。2人がタッグを組めば、スクリーンからトンデモな世界にワープするはずだ。

なんでもないことにおどおどし毎日が悪夢のボー。そんなある日、電話でたわいない話をしていたはずの母が怪死していると連絡を受ける。 ボーが母の元へ駆けつけようと外に出ると、世界は激変していた……

 

現実なのか?  夢なのか?  ボーは生まれてから、今までの人生が転覆 してしまうような体験をする。訳が分からなくなってしまった世界で、ボーは実家にたどり着くことができない。

悲惨な状況の連続に絶叫し続ける地獄のようなポーの悪夢に3時間付き合ったあげくのラストがまた衝撃過ぎる。

シュールコントなのか、ブラックユーモアかのか? なにこれ?の連続が続く。今観ているのはボーの目の前で起こっていることなのか、彼の妄想なのか?

 

ボルヘス、カフカ、セルバンテス、などから文学的影響を受けて いるというアリ・アスター監督。アブノーマル、シュール、不条理、パロディを脳内変換の上、高度に咀嚼し映像化して、見る者を理解の範疇外のラビリンスに連れ込む。

ファンなら”逆さまの反転カット”など泣いて喜ぶあのこのシーン。アリ・アスターワールド全開である。エンドロールをたどりながら、何を観せられたのか確認しなければ、と駆り立てられる不思議な中毒性を持つ怪作。唖然としつつも怖いもの見たさに再度映画館に戻りたくなる。

 

 

 

『ボーはおそれている』
監督・脚本:アリ・アスター
出演:ホアキン・フェニックス、ネイサン・レイン、エイミー・ライアン、パーカー・ポージー、パティ・ルポーン
配給:ハピネットファントム・スタジオ 原題:BEAU IS AFRAID
R15+
2023年|アメリカ映画|上映時間:179
©︎ 2023 Mommy Knows Best LLC, UAAP LLC and IPR.VC Fund II KY. All Rights Reserved.
公式HP https://happinet-phantom.com/beau/

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