パリからノルマンディーへ。エレガントなセーヌ川クルーズ①世界遺産の河畔、エッフェル塔のきらめき

カテゴリー/ PARIS |投稿者/ Gouret&Traveller
2019年03月09日

 

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エッフェル塔のたもと、セーヌ川の港から北上し、ノルマンディーをめぐる5日間のクルーズの旅が始まる。ヨーロッパを代表するリバー・クルーズ、「クロワジー・ヨーロッパ」の「ボッチチェリ」という粋な名前の船に向かう。
「クロワジー・ヨーロッパ」は、1976年創業、フランスの老舗リバークルーズ。アルザス地方ストラスブールを本拠地とし、フランスをはじめヨーロッパ中のリバークルーズを数多く運行している。ベルギーの町、ナミュールに造船所を所有、客船建造から携わるというリバークルーズへのこだわりを持ち、船上からの見どころの通過タイミングをきっちり合わせてくれるというから頼もしい。
IMG_7847食事はフランス船ならではの正統派フランス料理。ヘッドシェフのアラン・ボーンは「メートル・キュイジーヌ・ド・フランス」のメンバーという本格派だ。「ガストロノミー・クルーズ」と題した地元有名レストランを訪ねるクルーズもあるので、次回はぜひのってみたい。船内では高級銘柄を除き、ワインやビールも代金込みで、リーズナブルなクルーズとしても知られている。

 

 

 

 

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出港は夕方6時。4時から乗船可能ということで4時半ごろに船に乗り込む。エッフェル塔が間近に見えるセーヌのほとり。パリの情緒を思う存分満喫できる。船ではゲストをクルーが出迎えていた。案内された客室は約30平米の使い勝手のよい広さ。窓からはエッフェル塔も見えている。ネット状況も万全で安心だ。

 

 

 

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荷物の整理をしたら、ラウンジへ向かい、ウエルカムドリンクを受け取る。シャンパンカクテルを飲んで待っていると、ディレクターから料理長、船長、クルーらが紹介される。ゲストとクルーのわきあいあいとした雰囲気が居心地よい。これからの滞在ものんびり過ごせそうだ。

 

 

 

 

 

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ほどなく食事の時間となり、レストランを目指す。ゲストが同じ時間に集まり、一斉に食事がはじまるシステムだ。テーブルは席が決まっていて毎食同じメンバーで食事をする。私のテーブルは、左隣にニュージーランドからきた夫妻、右隣は娘2人と母の親子旅行のオーストラリアの3人。みなさん、旅のスペシャリスト。世界中をまわっていて、情報交換に余念がない。本場のフランス料理に舌鼓をうつ。食事中に各テーブルをまわってきたディレクターを交えて「はじめまして」の記念撮影。

 

 

 

 

 

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食事のあとには楽しみにしていた世界遺産パリのセーヌ河畔を船上で眺めるツアーが始まる。

「クロワジーヨーロッパ」の船は、高さが調節でき、さらに天井も下げられるのでパリ市内中心部の低い橋の下もくぐることができる。船の性能の高さと高い操船技術によって、まさに「橋から橋」をめぐるエクスクルーシヴなセーヌ川クルーズの旅が体験できるのだ。

 

 

 

 

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2階に上がると船の上にあった天井カバーがとりはずされ、セーヌ川にかかる数々の橋をくぐる準備ができていた。世界遺産は、シュリー橋からイエナ橋までのおよそ8km。セーヌ川の中洲にあるシテ島とサン・ルイ島のセーヌ川にかかる橋も含まれる。
座ったままで、見上げるセーヌ川の両岸。エッフェル塔、ノートルダム大聖堂、オルセー美術館などがライトアップされ、ロマンチックな風景が180度眼前に繰り広げられる。進む船から見る歴史遺産は、大迫力で近づいてきては通り過ぎる。

 

 

 

 

 

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ポン・ヌフやポンデザールなどの風情あふれる橋をくぐりぬけると、世界一美しいアレキサンドル橋、レトロな趣きいっぱいのビアアケム橋が目の前に迫ってくる。なんという贅沢な光景だろう。まるでプロジェクションマッピング。しかし、これらは電影の幻ではなく、長い長い歴史を積み重ね、人の手で造り込んできた遺跡なのだ。
22時から始まった幻想的なショーは、1時間ほどで終了。何百年も前の時代も今夜と同じ煌めきを放っていたであろうセーヌ川。このうえないパリの美しさの余韻に浸りながら眠りについた。

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