「ゴッホ展」初期作から晩年の代表作まで。作品の変遷がわかる約40点が集結


カテゴリー/ VISIT |投稿者/ Gouret&Traveller
2019年10月10日

 

Vincent van Gogh, Landschap met korenveld

フィンセント・ファン・ゴッホ 《麦畑》 1888年6月 油彩、カンヴァス 50×61cm P. & N. デ・ブール財団 © P. & N. de Boer Foundation

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「ゴッホ展」が、上野の森美術館で、10月11日開幕した (2020年1月13日まで)。本展に次いで兵庫県立美術館にて、2020年1月25日から3月29日まで開催される。今回はゴッホの初期作から晩年の代表作までの約40点に加え、ゴッホに影響を与えた画家たちの作品約30点も展示される。

豊かな表現力と鮮やかな色彩で、今もなお世界中から愛される画家、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~90)。画家を志したのは27歳、とスタートは遅い。当初、独学だったがハーグ派の画家たちと交流することで腕を磨いていった。彼らから描くことの基礎を学び、風景やモデルを直接見て描くこと、農民たちの労働をひたむきに捉える姿勢など、画家としてのゴッホの土台はこの時に築かれた。

 

 

 

Cézanne, "Maison au bord de l'Oise".

ポール・セザンヌ 《オワーズ河岸の風景》 1873-74年 油彩、カンヴァス 73.5×93.0cm モナコ王宮コレクション © Reprod. G. Moufflet/Archives du Palais de Monaco

やがて、弟テオを頼ってパリに向かうゴッホは、芸術の最新動向や日本の浮世絵など、新たな刺激を受け、作風が劇的に変化した。特に印象派からの影響は大きく、原色を用いた明るい色彩と、筆触を残す描き方を積極的に取り入れた。その後、フランス・アルル、サン=レミ、オーヴェル=シュル=オワーズと移動を繰り返す中で、自然の移り変わりや人々の日々の営みに向き合い、渦巻くような激しい筆遣いに原色をのせる、生命力に満ちた作風を打ち立てた。
本展では、オーヴェル=シュル=オワーズで自殺により人生の幕を閉じるまでの画業の変遷を、「ハーグ派」と「印象派」というゴッホに影響を与えた画家たちの作品を交えながらたどる。

 

 

 

Vincent van Gogh, "Worn out"

フィンセント・ファン・ゴッホ 《疲れ果てて》 1881年9-10月 鉛筆・ペン・インク・筆・不透明水彩、簀の目紙 23.4×31.2cm P.& N. デ・ブール財団 © P. & N. de Boer Foundation

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フィンセント・ファン・ゴッホ 《器と洋梨のある静物》 1885年 油彩、カンヴァス 33.5×43.5cm ユトレヒト中央美術館 © Centraal Museum Utrecht/Ernst Moritz

ハーグで過ごしたゴッホは、親戚で画家のアントン・マウフェから絵画の手ほどきを受ける。マウフェらは当時、ジャン=フランソワ・ミレーやテオドール・ルソーなどで知られる「バルビゾン派」に影響を受け、「ハーグ派」を形成。その「ハーグ派」に導かれた初期のゴッホによる素描や、農民のありのままの姿をモチーフとした《ジャガイモを食べる人々》(1885)などを紹介する。
その後86年、パリに渡ったゴッホはカミーユ・ピサロやエドガー・ドガに加え、ポール・ゴーギャンやジョルジュ・スーラなど、のちに「ポスト印象派」と呼ばれる若手の画家たちと交流をもつ。制作を共にするなかで、原色を用いた明るい色彩や、筆触を残す描き方を積極的に取り入れていった。

同じモチーフを繰り返し描いたゴッホ。《糸杉》、《麦畑オリーブを掴む人々》など、晩年のゴッホが重要なテーマとして挑み続けたモチーフの作品が一堂に介する。

今回は、ゴッホとハーグ派の重要なコレクションを所蔵するオランダ・ハーグ美術館館長の監修のもと、イスラエルやスイス、モナコ公国など10カ国・地域、25カ所にわたる所蔵先からの借用を実現。これまで日本で紹介される機会が少なかった作品も展示される。

ゴッホの代表作のほとんどは、晩年のわずか数年間に描かれたものだ。メトロポリタン美術館所蔵の《糸杉》(1889)やワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵の《薔薇》(1890)など、アルルやサン=レミの精神病療養所を転々とし、療養の傍らで描き続けた最晩年の傑作を見ることができる。

 

 

 

 

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ゴッホ展
東京会場

会期:2019年10月11日~2020年1月13日

会場:上野の森美術館

住所:台東区上野公園1-2

開館時間:9:30~17:00(金土〜20:00) ※入場は閉館の30分前まで

休館日:12月31日、1月1日

料金:一般 1800円 / 大学・専門学校・高校生 1600円 / 中・小学生1000円

兵庫会場

会期:2020年1月25日~3月29日

会場:兵庫県立美術館
住所:神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1

開館時間:10:00~18:00(金土〜20:00) ※入場は閉館の30分前まで

休館日:月(祝祭日の場合は開館、翌火休館)
料金:一般 1700円 / 大学生1300円 / 70歳以上850円 /高校生以下無料
https://go-go-gogh.jp/

 

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