METライブビューイング、「トゥーランド」で幕開け。ヤニック・ネゼ=セガン、プレミアに登場

カテゴリー/ VISIT |投稿者/ Gouret&Traveller
2019年11月14日

 

ニューヨークで上演中のメトロポリタン・オペラを大スクリーンと迫力の音響で体感できる「METライブビューイング」。世界最高峰のオペラハウス、メトロポリタン歌劇場(MET)で上演される公演を、数週間後に字幕を付けて、映画館でリーズナブルに楽しめます。METには、長年にわたって愛され再演が繰り返される「伝説の名演出」がいくつかありますが、今回のゼフィレッリ演出による《トゥーランドット》もそのひとつ。1987年以来多くの名歌手がその舞台を彩ってきました。

2019-20シーズンは、1115()から始まります。MET音楽監督ヤニック・ネゼ=セガンが指揮する《トゥーランドット》で開幕。《蝶々夫人》《トスカ》などの大人気演目から、新たな旋風を巻き起こす新演出《ポーギーとベス》《アグリッピーナ》、世界的メゾソプラノの藤村実穂子出演の《さまよえるオランダ人》まで、多彩な全10作品が上映されます。

 

★_S1N4395シーズンオープニング「トゥーランドット」 のプレミアには、現地で指揮し、フィラデルフィア管と来日中のMET音楽監督ヤニック・ネゼ=セガンが登場しました。(写真©︎松竹)

明るくユーモアたっぷり、音楽が大好きという姿勢がかいまみえるネゼ=セガン。学生のときから夢だったMETの指揮。今季は4作品、来期はオペラ6作品を振るそうです。METでプッチーニを振るのは初めてとのことですが、今回の「トゥーランドット」は、87年プレミアのゼフィレッリ のプロダクション。豪華絢爛、壮大な伝説的ゼフィレッリ演出です。ネゼ=セガンも子供のころこの舞台を観てそのスケールに感動したと語りました。

「この大きなプロダクションは、指揮者として多くのコーラスを結束させるのが一番重要な仕事。子どもたちや観客のうしろの「ドーム」と呼ばれる別のコーラスもいます。舞台には高低差もあり、それぞれの歌手をまとめる役目を担っています。たいへんな役割ではありますが、舞台は大きいほど楽しい」と指揮の難しさと醍醐味を説明します。

この作品はプッチーニ最後の作品として知られています。ネゼ=セガンは次のように解説します。「自らの死を悟るように死をテーマにしているプッチーニ。偉大な作曲家は、自分の感情を押しつけない。感情を生き物のようにコントロールして観客に届けるのです」。

 

 

 

★トゥーランドット_10(c)Marty Sohl/Metropolitan Opera

 目も眩むようなまばゆい黄金の舞台。プロダクションのデザインもゼッフィレッリ自身によるもので、衣装も色彩豊かでゴージャスです。ゼッフィレッリが手がけた舞台は、セットが豪華なだけでなく、ストーリーをわかりやすく見せ、群衆が生き生きと動き、リアリティーに富んでいます。

また、このオペラでカラフによって歌われる「誰も寝てはならぬ(Nessun dorma)」はオペラの代名詞的存在となっており、テレビなどでもたびたび流れています。

『トゥーランドット』は、ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini/1858-1924年)が作曲した最後のオペラです。「リューが自刃した場面」でプッチーニは亡くなってしまい、それ以降の場面は友人フランコ・アルファーノによって書き加えられました。

 

 

 

 

★トゥーランドット_7(c)Marty Sohl/Metropolitan Operas

物語は以下のように展開します。

舞台は北京。城門の前役人が読み上げています。「トゥーランドット姫と結婚するには、条件がある、それは、姫が出す3つの謎を解くことだ。しかし、解けない場合はその者の首をはねる」。

盲目の老人(ダッタン王ティムール)と、その召使いリューの処刑場所の人混みにいます。生き別れになった王子カラフと戦いに破れ国から逃げてきた3人が再会します。ペルシャの王子が処刑台にくると、トゥーランドット姫が登場。そこでカラフはトゥーランドット姫に一目惚れしてしまいます。父ティムール、リューの制止を振り切り、求婚のドラを鳴らしに向かいます。

皇帝はカラフに求婚をやめさせようとしますが、カラフの意志は変わりません。トゥーランドット姫が、敵国に復讐するために謎を出します。カラフは「希望」「血潮」「トゥーランドット」と謎をすべて解いてしまいます。

しかし、トゥーランドットは父である皇帝に私は誰のものにもならない、と拒否。カラフは「夜明けまでに私の名を当てられるか」と謎を出します。北京の街には、「カラフの名前がわかるまで誰も寝てはいけない」という命令が出ます。

カラフは「誰も寝てはならぬ」を歌いあげます。「男の名を知っているはずだ」と、リューは拷問にかけられますが、近くの兵の短剣を奪って自害します。

カラフはトゥーランドットに「あなたの冷たさは偽りだ」とキスをします。初めは頑なに気持ちを閉じ込めていたトゥーランドットでしたが、次第に心を許します。カラフは、「私はカラフ、ティムールの息子です。」と名を名乗ります。するとトゥーランドットが「あなたの名前がわかった!」と叫び、人々の前に向かいます。「彼の名は愛です!」と叫び幕が閉じます。

 (c)Marty Sohl/Metropolitan Operas

 

 

 

METライブビューイング2019-20
《トゥーランドット》
東劇・新宿ピカデリーほか全国にて11月15日(金)公開
■料金(税込)一般:¥3,700 学生:¥2,500
  特別鑑賞ムビチケカード3枚セット:¥9,600

https://www.shochiku.co.jp/met

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