「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」印象派を中心に名画が集結
2019年09月20日
「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」
オーギュスト・ルノワール《ピアノを弾く少女たち》1892年頃、油彩・カンヴァス、116×81cm Photo © RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Franck Raux / distributed by AMF
2019年9月21日から2020年1月13日まで、横浜美術館にて「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」が開催される。
フランス・パリのセーヌ川岸に建つオランジュリー美術館。19世紀後半~20世紀初頭にかけての名作フランス絵画を多数擁する同館の所蔵作品約70点が21年ぶりにまとまって来日。印象派の巨匠ルノワールをはじめ、マティス、ピカソなど、芸術の薫り高いパリに集い、新しい絵画表現の探究に魂を捧げた画家たちの名品が一堂に会する。オランジュリー美術館の所蔵作品は、ほとんどが常設展示されており、館外にまとめて貸し出されることはめったになく、印象派ファンならずとも名作を見られる貴重な機会となる。
オランジュリー美術館のコレクションの核を成すのは、1920年代のパリでもっとも重要と言われる画商、ポール・ギョームが収集した作品群だ。ギョームはマティスやピカソの作品を多く集めたほか、評価が定まらなかったモディリアーニやスーティンらの才能を見出し、積極的に援助した。
なかでも見逃せないのは、ルノワールの代表作「ピアノを弾く少女たち」。ルノワールの最も有名な作品で、晩年までルノワールのアトリエに保管され、作家没後の 1928 年にポール・ギヨームが収集した。
ポール・セザンヌ《りんごとビスケット》1879-80年頃、油彩・カンヴァス、45×55cm Photo © RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Franck Raux / distributed by AMF
アンリ・マティス《赤いキュロットのオダリスク》1924-25年頃、油彩・カンヴァス、50×61cm Artwork : © Succession H. Matisse Photo © RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Michel Urtado / Benoit Touchard / distributed by AMF
モーリス・ユトリロ《サン=ピエール教会》1914年、油彩・補強した厚紙、76×105cm Photo © RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF
19世紀後半、アカデミスム絵画に対抗して印象派が誕生。本展では、ルノワールほかセザンヌ、モネ、イギリス人画家のアルフレッド・シスレーらによる作品を紹介する。
20世紀に入ると、革新を求めて、フォーヴィスムやキュビスムが形成されていく。マティスの装飾性豊かな作品「赤いキュロットのオダリスク」や、「新古典主義時代」におけるピカソの代表作「布を纏う裸婦」などが展示される。
さらに、第一次世界大戦後に人間性の回復を唱えたエコール・ド・パリの画家たち、モディリアーニや、ローランサン、ユトリロなどの作品がそろう。
また、ポール・ギヨームと画家や詩人たちとの交流、アメリカ人コレクターのアルフレッド・バーンズとの関係を示す資料類も紹介、パリに花開いた芸術の体系を知ることができる。
オランジュリー美術館コレクション
ルノワールとパリに恋した12人の画家たち
2019年9月21日~2020年1月13日
横浜美術館
住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
03-5777-8600
10:00~18:00(金土〜20:00、ただし9月27日から28日、1月10日から12日は21:00まで) ※入館は閉館の30分前まで
木(ただし12月26日は開館)、12月28日~1月2日
休み
一般 1700円 / 大学・高校生 1200円 / 中学生 700円 / 小学生以下無料