「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」世界各地から130点の作品がそろう日本オリジナルの個展
2019年09月21日
バスキア展 メイド・イン・ジャパン
森アーツセンターギャラリー 2019.9.21(土)~ 11.17(日)
ジャン=ミシェル・バスキア ©Roland Hagenberg
1980年代のアートシーンに、彗星のごとく現れたジャン=ミシェル・バスキア。日本初となる本格的な展覧会が、9月21日、六本木の森アーツセンターギャラリーにて開幕した。世界各地から集めた約130点の絵画やオブジェ、ドローイングで構成される日本オリジナルのバスキア展となる。
新たな具象表現的な要素を採り入れた作風はグラフィティ・アートと呼ばれ、一世を風靡したバスキアだが、活動期間はわずか10年、人生は28歳で絶たれる。
その短い期間にバスキアは、3,000点を超すドローイン グと1,000点以上の絵画作品を残した。その作品は、20世紀のモダニズム美術の流れを踏まえ、ジャズやヒップホップ、アフリカの民俗や人種問題など、黒人画家ならではの主題を扱い、強烈なエネルギーであふれている。没後は、ますます評価を高め、20世紀美術最大の巨匠の一人として確固たる地位を築いた。2017年には前澤友作氏が約123億円で作品《Untitled》(1982)を落札。これはアメリカ人アーティストのオークションレコードとしていまも破られていない。
Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York ジャン=ミシェル・バスキア Untitled, 1982 Yusaku Maezawa Collection, Chiba Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York
Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York ジャン=ミシェル・バスキア Bombero, 1983 Kitakyushu Municipal Museum of Art Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York
Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York ジャン=ミシェル・バスキア Fooey, 1982
The Museum of Art, Kochi Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York
本展では、バスキア研究の世界的権威ディーター・ブッフハート氏が、バスキアと日本との多方面にわたる絆、日本の豊かな歴史や文化がその創作に及ぼした知られざる影響を明らかにする。また、日本との関係性だけでなく、「自画像」「文字」「カートゥーン」「ドローイング」など、あらゆるスタイルのバスキアの作品を見ることができる。
バスキアが生きた80年代は、日本がバブルへと駆け抜けた時代。82年秋に初来日したバスキアは、ソニーのウォークマンや、マンガなどにより日本に親しみを持っており、円マークを多用したり日本を題材としたモティーフも描いている。三宅一生のモデルとしても来日。日本においては87年までの間に6回の個展と9グループ展が行なわれなど、その人気のほどを物語る。
また、バスキア展を記念してcafe THE SUNでは、ニューヨークを感じさせるコラボレーションメニューが登場する。写真は、バスキアのクラウンを浮かべたコラボレーシュンラテ、各773円。ほかにも、ローストチキン、チーズバーガー、サラダ、フレンチトーストなど軽食も楽しめる。
バスキア展 メイド・イン・ジャパン
2019.9.21(土)~ 11.17(日)
※休館日9月24日(火)
10:00~20:00(最終入館 19:30)
※ただし9月25日(水)、9月26日(木)、10月21日(月)は17:00まで(最終入館 16:30)
森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
一般 2,100円
高校・大学生 1,600円
小・中学生 1,100円
「「パリに見出されたピアニスト」数々の名曲に彩られるヒューマンドラマ」