3000円台までのリーズナブルな贅沢ランチ⑧名店のカジュアルガストロノミー「ラ・ボンヌ・ターブル」

カテゴリー/ GOURMET |投稿者/ Gouret&Traveller
2017年11月30日

3000円台までのコースメニューで、味、雰囲気、サービスと3拍子揃った良心的なレストランをピックアップする連載「3000円台までのリーズナブルな贅沢ランチ」、第8回目は、名店「レフェルヴェソンス」の姉妹店、スタッフの愛にあふれたカジュアルガストロノミー「ラ・ボンヌ・ターブル」の3600円のランチコースをご紹介します。

 

La Bonne Table (ラ・ボンヌ・ターブル)

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「旨い店」という名を持つレストラン、「La Bonne Table 」(「ラ・ボンヌ・ターブル」)。日本橋室町に2014年にオープンした商業施設「コレド室町2」の1階に、一面ガラス窓の瀟洒な店を構える。採光のよい広々とした店内は全51席。光あふれるオープンキッチンからごちそうがいきかう姿が外からもガラス越しに見える。高い天井に、アルネ・ヤコブセンのグランプリチェアをはじめとした北欧テイストのナチュラルモダンなインテリア。活気あふれる空間にスタッフのフレンドリーな笑顔が待ち受けている。西麻布にあるフランス料理の名店、L’Effervescence(レフェルヴェソンス)の姉妹店。そのハイクラスな哲学を汲みながらも、よりカジュアルに食事を楽しむことができる。

ランチのプリフィックス(3,600円)とディナーのシェフのお任せコース(7,500円)のみ(20:30以降はアラカルトも可能)のメニューで、リーズナブルではあるが、姉妹店「レフェルヴェソンス」同様のクオリティの高い食材を使っている。”Farm to table”を掲げ、千葉のエコファームアサノや石川の高農園をはじめ、、広島の梶谷農園など、全国の生産者から完熟野菜が届く。国内の生産者から直接仕入れたフレッシュな食材で、ストレートなおいしさを伝えている。
前菜、メイン、デザートを2〜3種類から選ぶスタイル。ひと皿ごとにさまざまな味と食感の重層をつくり完結させる。料理の支え役すべてを厳選。大阪の人気店、ル・シュクレクールのパンに、ドリップ式で一杯ずつ淹れるペルー産などのコーヒー。ワインは国内外の自然派、ノンアルコールドリンクも自家製をそろえている。

 

 

 

 

 

 

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キッチンを預かる中村和成シェフは、大学生の頃に一人暮らしをしたことをきっかけに自炊を始め、料理に興味をもった。就職する際、手に職をと考え料理の道へ進む。まったく縁のなかったフランス料理の世界に憧れ、大学卒業後あらためて専門学校に入り、卒業後「シェ松尾」へ。まだまだ基礎ができてきていないと考え、ていねいな仕事ぶりを尊敬していた、いきつけの「ラ・リオン」で3年間基礎を学び直す。その後、華やかなフレンチを学ぶため、「レフェルヴェソンス」を最後の修業先として選んだ。スーシェフとして腕を磨き、「ラ・ボンヌ・ターブル」オープン時にシェフを託された。

生産者が丹精込めてつくる食材に対しては最大の敬意を払い、愛情をかける中村シェフ。野菜を多く使い、メニューは、旬に正直な野菜を中心に決めている。肉は合わせるソースでこってりさせたり野菜で爽やかにさせて季節を表現する。

 

 

 

 

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素材には特別の愛着を持つ。たとえば、ふわっと柔らかい花にしかない香りを愛するエディブルフラワー。大事に送ってくれる埼玉の生産者を自ら探し出した。ベゴニアが欲しいために自分でも店で育て、咲き具合をチェックして生産者に注文を入れるというこだわりようだ。
テーブルにはシェフ自ら料理を運ぶ。スタッフとの会話も楽しい、愛にあふれたおいしい食卓には、何度でも通いたくなる。

 

 

 

 

ランチプリフィクスコース  3600円+サービス
サラダ+前菜+メイン+デザート

サラダ

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約20種類もの野菜やくだものをカラマンシーという柑橘を使ったドレッシングで。一つ一つの野菜本来の味わいとはこういうもの、という感動をあらためて知る。

 

 

 

 

帆立貝のフリット

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米粉を水に溶かしたものでナマのまま上げる。「米粉にはまっている」という中村シェフが数々試作したなかの一品。グルテンフリーでヘルシー。カリッとした米粉の衣に、外側だけ火が通っていて中心はナマという帆立貝の食感のコントラストが新鮮。根セロリを添え、洋梨とみかんで酸味と甘みを調節。最後に爽やかさを出すためにみかんの皮を削ってふりかける。香りのもう一つのアクセントとしてグリーンコリアンダーを使っている。

 

 

 

 

 

鴨の胸肉のロースト

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鴨のローストを山椒を効かせたマディラソースで。甘いマディラソースが和風のたれのような味わいになり、アルコールを使った日本のたれでは表現できない奥深さを感じる。甘みと旨みが焼き鳥のおいしいたれのニュアンスに似ている。肉が主役というより、春菊、豆腐などすき焼きを連想させる食材をバランスが良く組み合わせた。1つのお皿でいろいろな鴨の味を広げ、どのように食べ進んでもさまざまな鴨と出会うことができる。山椒とマディラソースの意外な組み合わせのバランスが絶妙。この二つの強い味をかぶやせりなどの和の野菜で緩和する。

 

 

 

無花果とローゼルのパブロバ

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ニュージーランドのお菓子、パブロバ (メレンゲ)で挟んだ無花果とナマのハイビスカスのアイス、ソルベ、赤いベリーのソース、ローゼルを絡めて。ビジュアルも愛らしい食感と味のバランスが楽しめるパフェ感覚のデザート。

 

 

 

 

 

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ランチ・プリフィックスコース 3,600円+サービス料
ラ・ボンヌ・ターブル

東京都中央区日本橋室町2-3-1COREDO室町2

東京メトロ銀座線 三越前A6番出口 徒歩1分

Lunch: 11:30 ~15:00 (L.O13:30)
Dinner:18:00~23:00 (L.O21:30)

隔週水曜日

http://labonnetable.jp

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