くまモンも行った! 南仏プロヴァンス②マルセイユ
2018年05月02日
マルセイユはフランス第一の港湾都市。プロヴァンス地方の中心地で、地中海の光まばゆい港街です。歴史的には、前 6 世紀頃にギリシアのフォカイア人が築いた植民都市で、「マッシリア」と呼ばれたフランス最古の都市です。地中海に面した良港を巡って激しい争奪戦が繰り広げられ、さまざまな民族・文化が行き交い商業が盛んな町となりました。現在も貿易が盛んで、パリに次ぐフランス第二の都市となっています。 マルセイユには、長い町の歴史を物語る貴重な遺産が多く残り、見所がたくさんあります。
くまモンがまず訪れたのは、ノートルダム・ド ・ラ ・ガルド寺院。ロマネスク・ビザンチン様式の教会で、マルセイユの人々が町の守護聖人とみなしている聖母マリアに捧げられた聖堂です。12世紀にはジェノヴァやピサと地中海の覇権争いを繰り広げました。旧港は北側のサン・ジャン要塞と南側のサン・ニコラ要塞で聖堂の入口を守っています。岩がむき出しの丘の上にそびえる壮大なノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂は、マルセイユの町を優しく見下ろしています。
聖堂を取り囲む開放的なテラスからは、素晴らしい眺望が望めます。魚介のマルシェがたつベルジュ河岸からは、旧港からレフォルメ教会まで一直線に続くマルセイユのメインストリート、カヌビエール通りが始まります。この一帯はホテル、カフェ、デパートなどが軒を連ねる町の中心地。1803年以来、クリスマスの風物詩サントン市場が開催されているのもこの通りです。
ノートルダム・ド ・ラ ・ガルド寺院の丘の上からくまモンは、プチ・トレインで、旧港ヴュー・ポールへと下りていきます。 ヴュー・ ポールは、にぎやかなプロムナードと何世紀にもおよぶ長い歴史を持つ美しい港です。マルセイユの街並みと地中海の青い海が広がる美しい景色が楽しめます。 北側の入口を守るサン ジャン要塞は、12 世紀後半に作られたもので、現在はヨーロッパ 地中海文明博物館 (MuCEM) の展示場になっています。
旧市街とノートルダム・ドュ ・ラ ・ガルド寺院の間に位置し、マルセイユの歴史に触れたり、カフェでくつろいだり、付近の観光スポットを訪れたりして一日を過ごすことができます。 たとえば要塞として建造された、船で沖合い15分のところにあるイフ城は、要塞として建造されました。その中心にある旧港には、ボートが並ぶ岸壁に沿って獲れたての魚介のマルシェがあります。
入り口に海を望んで建てられている欧州・地中海文明博物館(Musée des Civilisations de l’Europe et de la Méditerranée)、通称ミュセム(MuCeM)は、ヨーロッパと地中海の文化をテーマにした唯一の博物館です。 かつて何世紀もの間、世界中から船で訪れた旅人たちの 長きにわたる歴史に根ざしつつ、MuCEMは、宗教的、社会的、政治的に日々めまぐるしく変化する地中海世界の今を伝えています。
くまモン、マルセイユ石鹸作りに挑戦!
今回、くまモンは、マルセイユ石鹸 (ザボン・ド・マルセイユ)作りを体験しました。
マルセイユ石鹸は、職人により昔ながらの方法で製造され、厳重な審査をクリアしたものだけが「マルセイユ石鹸」と認められるもので、不必要な化学成分は一切含まれていません。保湿力に定評があり、敏感肌の人たちに好まれています。
9世紀頃に作り始められ、イタリア・サボアを起源とし、その後ジェノヴァ、ヴェニス、フランス・マルセイユなどへと広まっていったとされています。
その後、粗悪な石鹸が市場に出回ったため、1688年フランス国王ルイ14世がマルセイユ以外での石鹸製造を禁止。激しい製造基準を命じました。それ以来マルセイユ石鹸の名が世界中に広がり、現在に至ります。
マルセイユ石鹸は、良質な「オリーブオイル」「パームオイル」「ヤシ(ココナッツ)オイル」「塩」「海藻灰ソーダ」「水」のシンプルな原料だけで生み出されれます。
マルセイユ石鹸の多くは、以下のような「成分比率」でつくられています。
* オリーブオイル=72%
* パームオイル&ココナッツオイル=28%(石鹸の固さを出すための成分)
最後にくまモン印を押して、マルセイユ石鹸ができあがりました。「売れるかも?」と尋ねるくまモンに「いい考えですね」との返事。そのうちくまモン印のマルセイユ石鹸が売られるかもしれませんね。
くまモンも行った! 南仏プロヴァンスの旅①エクス・アン・プロヴァンスはこちら
アクセス
マルセイユ~エクス・アン・プロヴァンス区間の所要時間は約40分。マルセイユ~エクス・アン・プロヴァンス区間は1日平均32便、およそ 1h00分間隔で運行されています。
パリ・リヨン駅~マルセイユ区間の所要時間は約3h36分です。パリ~マルセイユ区間は1日約27便、およそ38分間隔で運行されています。
飛行機ではパリからマルセイユまで約1時間15分。エールフランスのほか、LCCも飛んでいます。
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◇プロヴァンス地方観光局 http://tourismepaca.fr/
◇くまモン公式サイト「くまモンフランス訪モン記」http://kumamon-official.jp/paristrip