寄港地のアート建築探訪やエコ体験が楽しめるリージェントクルーズ

カテゴリー/ VISIT |投稿者/ Gouret&Traveller
2022年05月29日

クルーズ船の旅の楽しさは発見と探検にある。

船内にも魅力的なプログラムは毎日組まれているリージェントだが、2022年クルーズからは、これまでにない視点による独創的で知的な体験ができるテーマ性を重視した寄港地でのツアーがスタートする。

知的体験型寄港地ツアーはこれまでも実施されていたが、さらにグレードアップしたツアーが盛りだくさん。「ビハインド・ザ・デザイン(デザインの裏側)」と「エコ・コネクト」と銘打ったツアーをシリーズ化させる。経験豊富な旅行者にとっても他では得られないオリジナリティあふれる体験ができる訪問地や名所が織り込まれている。

リージェント セブンシーズクルーズ社長兼CEOジェイソン・モンタギューは、「ラグジュアリークルーズが提供するオールインクルーシブのサービスはゲストからもすでに好評を博しているが、さらに何度も船の旅を楽しみたいと思えるような魅力的な企画を2年かけてリサーチしてゲストの希望を実現した」と語る。

たとえば、「ビハインド・ザ・デザイン」は、デザインの裏側をメインにしたツアー。世界有数のアート性溢れる優れた建築を訪れ、数々の門外不出の作品などに触れることができる。2022年夏のヨーロッパクルーズの10ツアーからスタートし、以下のような施設が含まれている。以降、順次追加される予定だ。

 

*コペンハーゲン(デンマーク)の王立図書館(写真上)

王立図書館&ブループラネット

建築史家と2つの超近代建築を見学。王立図書館の新館「ブラックダイヤモンド」の革命的な外観は、黒い花崗岩に覆われたいびつな形の一塊のプリズムがあり、多くの自然光を取り込めるよう川の方向に傾いている。大きな傾斜、波のようなバルコニー、下から上に向かって広がるフォルムの完成までどのように建築技術が駆使されて完成できたのかを紐解く。ブループラネットはヨーロッパ最大の水族館で、巨大な渦巻きのような形は水の無限の流動からインスピレーションを受けたデザイン。外部は魚の鱗を思わせるアルミパネルで覆われ、内部のカーブ天井は巨大な鯨のヒゲをイメージしたもの。海辺の立地でこのデザインを成功させた技術的なエピソードなどをガイドの解説も聞き逃せない。

 

 

*マルセイユ(フランス)のヴィラメディテラやMUCEM地中海文明博物館(写真上)

建築史家の解説付きにより2つの前衛的ランドマークを建設する際の難題の内幕が解明されていく。ウォーターフロントにあるヴィラメディテラネは、マルセイユの海との深いかかわりを象徴するデザイン。一目でわかる印象的な外観は片側のみで支えられた巨大な梁。3階建ての公共建築には、海底に舷窓を備えたカンファレンスセンターがあり、地中海文明をテーマにした国立博物館MUCEMが隣接している。樹木のような柱、魚網のようなレース状のファサード、サン・ジャン要塞の城壁につながる細い歩道橋など、大胆なデザインが施されている。クラシカルな二重の四角の形状は、まったく異質な建材からなる。構造物の多くを覆うまるで透かし細工のようなコンクリートには目を見張るものがある。

 

 

 

photo: Guttorm Stilén Johansen © Munchmuseet

エクイノール社&ムンク美術館

オスロの街並みを一変させ、デザインの限界に挑んだ2つのモダン建築。建築史家の案内で、建物の先端技術や貴重な内部構造について詳しい解説を聞きながらのツアー。エクイノール社を代表するオフィスビルは、日照と眺望を最適化するため、5つの独立した長方形のモジュールを異なる角度で交差させて積み重ねたもの。数か月の積雪に耐えられるよう設計されているアトリウムのプロペラ型ガラス屋根は、どのように作られたのか? ガイドにより詳細を知ることができる。ノルウェーの画家エドヴァルド・ムンクの作品を展示する13階建てムンク美術館も、気候条件が設計に影響を与えている。低炭素型コンクリートとアルミに覆われている建物は厳しい太陽光を反射し、海水で冷却される。建物の上部は故意に傾けられ、オスロに向かってお辞儀をしているようにも見える。

ほか、ブループラネット水族館、オスロ(ノルウェー)エクイノール社ビルムンク美術館など。

知識豊富なガイドが、訪れる建物の歴史、コンセプト、見どころを詳しく解説してくれる。

催行寄港地は、バルセロナ(スペイン)、ベルファスト(北アイルランド)、グラスゴー(スコットランド)、ラ・コルーニャ(スペイン)、リスボン(ポルトガル)、セット(フランス)。

 

エコ・コネクト

世界各地に150以上のエココネクトツアーが設置された。ツアーでは、地元の団体や企業がどのように周辺環境の保全と維持に取り組んでいるかについて掘り下げる。学ぶことに主眼が置かれており、実践スタイルとして楽しめる。普段では体験できないようなアクティビディにも参加でき、以下のようなツアーが予定されている。

 

コスタリカでプンタレナスでナマケモノが歩き回れる楽園づくりを手伝う(写真上)

ベトナムのフエでは美しいバックマー国立公園をハイキングして多様な動植物を観察する

フランスのボルドーでは、持続可能ワイナリーでオーガニックワインを試飲

催行地域は、アフリカ、アラスカ、アジア、オーストラリア&ニュージーランド、カリブ海、地中海、中東、北ヨーロッパ、南米など。

 

多くのツアーはリージェント セブンシーズクルーズの追加料金なしで無制限に参加できる寄港地観光ツアーに含まれている。一部のツアーはリージェントチョイス寄港地ツアーとして、1名料金299ドルから参加することが可能。新ツアーは2022年春から全船で展開される予定。

 

 

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