「ルーヴル美術館展 愛を描く」が国立新美術館で開催、フラゴナールはじめ73点が来日

カテゴリー/ CULTURE |投稿者/ Gouret&Traveller
2023年03月03日

「ルーヴル美術館展 愛を描く」が国立新美術館(東京・六本木)で3月1日(水)から6月12日(月)まで開催されています(627日(火)から924日(日)まで京都市京セラ美術館に巡回)。「愛」をテーマに、ルーヴル美術館が所蔵する73点の作品を4章にわたり紹介、無数にある愛のかたちを名作から紐解く、かつてない趣向の美術展です。

 

プロローグ 愛の始まり

フランソワ・ブーシェ《アモルの標的》1758年      油彩/カンヴァス 268 x 167 cm パリ、ルーヴル美術館Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Gérard Blot / distributed by AMF-DNPartcom

 

「愛」のかたちは、さまぞまな形で存在します。まず、プロローグに登場するテーマは、「愛の発明」。神話や宗教をベースに愛の始まりの象徴的な表現を紹介します。

 

1章 愛の神のもとにー古代神話における欲望を描く

16世紀後半にヴェネツィアで 活動した画家  《アドニスの死》1550-1555年頃 油彩/カンヴァス155 x 199 cm  パリ、ルーヴル美術館  Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) /Tony Querrec / distributed by AMF-DNPartcom

ドメニキーノ(本名 ドメニコ・ザンピエーリ)《リナルドとアルミーダ》1617-1621年頃 油彩/カンヴァス 121 x 168 cm  パリ、ルーヴル美術館 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Martine Beck-Coppola /distributed by AMF-DNPartcom

 

ギシリア・ローマ神話の愛は、身も心も所有したいという欲望と一体になっています。そうした欲望に突き動かされる神々や人間の愛の表現をストーリーを追うように追っていきます。

 

第2章 キリスト教の神のもとに

ドメニキーノ(本名 ドメニコ・ザンピエーリ《リナルドとアルミーダ》1617-1621年頃 油彩/カンヴァス121 x 168 cm  パリ、ルーヴル美術館 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Martine Beck-Coppola /distributed by AMF-DNPartcom

 

キリスト教の愛の捉え方の中で、重要な位置を占めるのは親子愛です。愛するものを所有するギリシャ・ローマ神話の愛とは、対照的に、自分を犠牲にする愛が見出されます。また、16世紀の宗教革命は、聖人の絵画を祈りに用いることを否定しましたが、ローマカトリック教会はこれらを肯定します。こうした流れの中で、「聖家族」の絵画は、個人の祈りのためにも描かれるようになります。一方、「磔刑」の主題は、人間に対する神の愛と結びつけられます。

 

第3章 人間のもとにー誘惑の時代

ジャン=オノレ・フラゴナール《かんぬき》1777-1778年頃 油彩/カンヴァス 74 x 94 cm パリ、ルーヴル美術館 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Michel Urtado / distributed by AMF-DNPartcom

 

ギヨーム・ボディニエ《イタリアの婚姻契約》1831油彩/カンヴァス100 x 138 cmパリ、ルーヴル美術館Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Mathieu Rabeau / distributed by AMF-DNPartcom

 

古代神話の愛の物語は、西洋、絵画の普遍的でしたが、オランダでは17世紀、フランスでは18世紀に入ると、現実世界に生きる人間たちの愛が描かれるようになります。オランダの風俗画では、さまざまなな男女の人間味あふれる愛が描かれ、18世紀のフランスでは、自然の中で、上流階級の男女が誘惑の駆け引きに興じる、優雅な絵画が人気となります。本展で注目したい作品の一つ、フラゴナールの傑作「かんぬき」は、26年ぶりに来日となります。

 

第4章 19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇

フランソワ・ジェラール《アモルとプシュケ》、 または《アモルの最初のキスを 受けるプシュケ》1798油彩/カンヴァス186 x 132 cmパリ、ルーヴル美術館Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Tony Querrec / distributed by AMF-DNPartcom

 

18世紀末から19世紀前半にかけてフランス社会では身分や家柄からではなく、愛情に基づく絆を重視する傾向が強まっていきました。自然の中で純朴な若者たちが愛を育むという牧歌的恋愛物語が文学でも美術でも流行。新古典主義の画家、フランソワ・ジェラールの傑作「アモルとプシュケ」では、無垢な愛に対する当時の関心を読み取ることができます。また、ピュアで情熱的な愛で結ばれた恋人たちが不幸な結末を迎える文学作品に着想を得て、悲劇の愛をドラマチックに描き出すドラクロワやアリ・シェフェールの作品も人気を博しました。

 

西洋各国の主要画家の名画により、愛の表現をさまざまに紐解く、ルーヴルが誇る名画の数々。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

 

ルーヴル美術館展 愛を描く

展覧会「ルーヴル美術館展 愛を描く」
会期:202331()612()
会場:国立新美術館 企画展示室1E
住所:東京都港区六本木7-22-2
開館時間:10:0018:00(金・土曜日は20:00まで)
入場はいずれも閉館30分前まで
休館日:火曜日(321(火・祝)52()は開館)322()
観覧料:一般 2,100円、大学生 1,400円、高校生 1,000円、中学生以下 無料
障害者手帳の持参者(付添者1名含む)は入場無料
2023318()から31()までは高校生無料観覧日(要学生証提示)
事前予約制(日時指定券)を導入(詳細については展覧会ホームページを参照)

巡回情報
・京都市京セラ美術館
会期:2023627()924()
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124

https://www.ntv.co.jp/love_louvre/ticket/

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