パリひとり散歩vol.5 サン=ジェルマンのシックなジャコブ通り

カテゴリー/ PARIS |投稿者/ Gouret&Traveller
2019年11月15日

パリひとり散歩vol.5

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パリひとり散歩vol.4

サン=ジェルマンのスーパーマーケット、モノプリ(Monoprix)から出発。モノプリでは、1ユーロでかわいいロゴ入りエコバッグを売っており、おみやげにもぴったり。パリのスーパーでは、もはや袋をくれなくなっているので(売ってもらう)、エコバッグは必需品だ。

モノプリを起点にいろいろな選択肢がある。ラスパイユ通りの向こうに見える高いビル、パリらしくない光景だが、それはモンパルナスタワー。モンパルナスまで行くか、あるいはリュクサンブール公園に行くか。そちらは少し遠回りして行くことにして、もう少しサン=ジェルマンを散策してみよう。

今回は、サン=ジェルマン大通りを渡り、サン=ジェルマン教会を横切りジャコブ通りに出たら右に進む。この細い道にはギャラリーも多々あるエリアだが、インテリア雑貨の素敵な老舗などがたくさんあり、のぞいてみるだけで「リアルパリの部屋」の断片断片がイメージできてうきうきする。こんなファブリックでいすを作りたい、カーテンをかけたい、キルトをベッドに置きたいなどなど夢がふくらむ。

 

 

 

 

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角には有名な「ラデュレ ボナパルト店」。ラデュレに行きたいなら、このボナパルト店はおすすめだ。シャンゼリゼ店や本店のマドレーヌ店は長蛇の列でも、ボナパルト店は、ほとんど並ばずに入れる。カフェ一階の中国風シノワズリの素敵なインテリアのなかでの朝食が最高だったが、そこはチョコレート売り場に変わってしまい、いまは、小さめの空間の二階だけがカフェ部分になってしまい、雰囲気の魅力は半減。それでも朝食セットやパン・ペルデュ(フレンチトースト)が人気でオープンの8時には満席になってしまうことも。三段トレーの朝食セットが食べたければ、8時少し前に行って開店を待てばほぼ入れるだろう。

 

 

 

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ラデュレの向いには老舗ファブリック店の「シムラーヌ(Simrane)」。きれいな色使いのクッションカバーやテーブルクロス、ベッドカバーなどにうっとり。パリらしい花柄をメインにしたテキスタイルのホームコレクションは、かわいいというよりロココな感じで格調高い。オーダーメイドもできるので、ひと部屋自分だけのオリジナルにしてみるのも楽しそう。バッグや洋服も同じテキスタイルで作れる。ランチョンマット7ユーロぐらいからと、お値段もリーズナブル。

 

 

 

 

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そこから少し歩くと「フラマン(Flamant)」。ベルギーが本店のこのお店、広い店内はコーナーごとにテーマがあり、落ち着いたディスプレイ。家具、テーブルウエア、リネン、雑貨などさまざま、ほんとうの部屋のように配置されている。富裕層エリア、ということもあり、こんなシックな空間で暮らしてみたい、と憧れる。

そして「ブラン・ディヴォアール(Blant D’Ivore)」。「白い象牙」という名のとおり、柔らかな色合いのキルトやリネンを扱うインテリアショップ。vol.2で紹介したように、バック通りにもある。店内はアイヴォリー一色で統一され、こちらも素敵な大人の世界。

どの店も個性豊かで、本物志向。それぞれの店のテイストでひと部屋ずつデコレーションしたいくらいだ。

 

 

 

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次に日本でもおなじみ、「ジアン(Gian)」。パリシリーズのお皿たちやマグカップ、ついほしくなってしまう。エッフェル塔から見下ろすパリの街並みや、エッフェル塔、凱旋門などパリのモニュメントの絵柄が入ったシリーズなどおみやげにもよろこばれそう。

ファイアンス焼きの陶器工房「ジアン」は、1821年パリの南にあるロワール河岸の町ジアンに誕生。世界中の王侯貴族の家紋を刻印したオーダーメイドのテーブルウェアで名を馳せる。

鮮やかなロイヤルブルーから深みのあるナイトブルーまで、さまざまなニュアンスのブルーを中心に、花や鳥など自然をテーマにした絵柄がブランドイメージになっており、店にはテーブルウエアがおしゃれにセッティングされていて、参考にしたくなる。

 

 

 

 

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ジャコブ通りから右へ向かうとパリらしい広場に出る場所がある。レトロな街灯があるだけの小さなサークル。路地にある静かなファステンベルグ広場にはタイのテキスタイルブランド「ジム・トンプソン(Jim Thompson)」などのインテリアショップに囲まれている。近隣のパリジャンが犬を散歩させている姿、その光景は映画のなかにいるかと思わせるほど、ザ・パリ。ドラクロア美術館がひっそりとたたずむ一角もあり、時空を飛び越えた不思議な感覚に陥る。美術館は元ドラクロアのアトリエがあったところ。ドラクロアファンはぜひ訪れてみよう。

 

 

 

 

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ジャコブ通りを道なりに進むと、ピュッシー通り(Buci) に出る。広場になっており、カフェが並び人波が急に始まる。右角には、趣のある「カフェ・ド・セール(Cafe de Cerf)」、その向かいは日本でもおなじみブーランジェリーのポール(Paul)。道ん挟んでいつも混んでいる「カフェ・ド・ビュッシー(Cafe de Buci)」。四つ角になっているこの広場を右に曲がってすぐ、セーヌ(Saine)通りにあるのが「ダ・ローザ (Da Roza)」(写真上)という高級食材&地中海料理店がある。木村拓哉ご用達レーズンチョコレート、貴腐ワイン”ソーテルヌ”に付け込んだレーズンをチョコレートでコーティングした”レーズンオソーテルヌ”でも有名だ。ほかにもオリーブオイルやコーヒーなど洗練された食材も扱いグルメに愛されているショップである。

さらに細い道を進むと、「サンタンドレデザール通り(St.Andre des Arts)」につながるが、シックなジャコブ通りから、急にテイクアウトのクレープ屋などが並ぶ観光客対応の道に変わる。サン=ミッシェル通りにつながるこの道でひと休みしよう。おすすめは、日本にもあるマリアージュ・フレール。軽食やスイーツは日本よりは美味。ゆったりくつろげる貴重な一店だ。

パリひとり散歩vol.6

text Michel D’Angelo

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