旬のスイーツリレー⑳多種多彩なお菓子が楽しめる「アヴランシュ ゲネー」
2019年03月02日
連載「旬のスイーツリレー」20回目は、「パティスリー ユウ ササゲ」の捧 雄介 (ささげ ゆうすけ)シェフの推薦で、「アヴランシュ ゲネー」の上霜考ニ(うえしも こうじ)シェフにご登場いただきます。
アヴランシュ ゲネー(Avranches Guesnay)
春日駅からほど近く白山通りに面して真っ赤なファサードが見えてくる。店名が大きく表記され、フランスの街を彷彿とさせる店構えが魅力的だ。上霜考二シェフの修業先はフランス北部ノルマンディのアヴランシュ。師匠のゲネー氏の名を借り、両者を合わせて「アヴランシュ ゲネー」の店名が生まれた。
店内は木調の落ち着いた雰囲気。ショーケースには19種類の彩り豊かなケーキが並び、焼き菓子やケーク、チョコレートと多種多様なスイーツがところ狭しと置かれている。なかでも人気の定番は日本ではあまり見かけないギモーヴ(マシュマロ)。ピンクのグラデーションに甘さがふわっと香る。
子供の頃から、ものづくりが好きでいつしかパティシエになろうと思うようになったという上霜シェフ。フランスの修業から戻ると「オテル・ド・ミクニ」で腕を磨き、「ジャン・ミエ・ジャポン」でシェフパティシエを、2008年アグネスホテル東京のパティスリー「ル・コワンヴェール」の開店と同時にシェフパティシエとして迎えられ、2015年6月までシェフパティシエを務める。2011年公開の映画『洋菓子店コアンドル』では製菓監修もつとめた。2015年9月、満を持して自分の店をオープン。生菓子だけでなくマドレーヌなどの焼き菓子が人気だ。パティシエとしての喜びは、さまざまなお菓子を試作すること。最近はチョコレートに力を入れており、試行錯誤の最中。将来的にはメインのひとつの商品にしていきたいというから楽しみだ。
アンべリール 480円+税
タルトにラズベリー、クランベリー、ブルーベリー3種類のベリーを入れている。タルト生地の上にはイチゴムース・ベリージュレをのせる。イチゴムースは甘くベリージュレはやや酸味があり、双方の相乗効果が絶妙。
モンドル 480円+税
一番の人気商品、レアチーズケーキ。修業先であったフランスの「ドル山(モンドル)」がから発想し、生み出した。ノルマンディー名物であるカマンベースチーズとりんごの蒸留酒カルヴァドスを使った。
チーズの風味は濃厚だが、口当たりが優しい。土台のアーモンド生地に染み込ませたカルヴァドスが、アクセントになっている。
タルトリュバーブ フレーズ 480円 +税
リュバーブのタルトにイチゴ風味のジャムを仕込みメレンゲとへーゼルナッツのペーストを加える。リュバーブはフランスではポピュラーなお菓子の素材。フランス的な一品として考え出した。
アヴランシュ ゲネー(Avranches Guesnay)
東京都文京区本郷4-17-6 1F
東京メトロ三田線春日駅から1分 後楽園駅名より徒歩3分 水道橋駅より徒歩10分
03-6883-6619
10:00~19:00
月曜・火曜不定休
http://www.avranches-guesnay.com/
text Miki Yamashita
火曜日休み
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